2010年02月10日

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

にほんブログ村 クラシックブログへ

muravinsky.jpgエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード管弦楽団
演奏:★★★★★
録音:★★★

ショスタコーヴィチの5番について、何か言うなら是非聴いておくべき録音だろう。
というより、聴かずして何を語るかということになる。

バースタイン指揮の演奏も有名だし、オーマンディ率いるフィラデルフィアもさすが、オーケストラのレベルと名指揮者の組み合わせを感じさせるいい演奏だと思う。
他にも、いい録音は多数ある。

しかし、このムラヴィンスキー指揮/レニングラードは特別だ。
ムラヴィンスキーは練習回数の多いことで知られていて、自己の演奏解釈を徹底するために、相当こだわったことを楽員に要求していたらしい。

オーケストラはレニングラードだが、現在のサンクトペテルブルグと改称される前のオーケストラである。

高い集中力で実現したこのような演奏は、ソ連時代だからこそ実現できたのかも知れない。そういう意味では現在ではこのような演奏は不可能かも知れない。

録音は古いというか、マスターテープがよくないというか、音が良いとまで言えないが、それでも現在のリマスター技術で、かなり改善されている。
posted by dolce at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | レコード・CD

2010年02月09日

フランス序曲集

にほんブログ村 クラシックブログへ



FrenchOverture.jpgジャン・フルネ指揮/オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
演奏:★★★★★
録音:★★★★★

ジャン・フルネは日本とも関係の深い指揮者で、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の次の一節が参考になる。
現役指揮者としては世界最高齢であったが、2005年12月21日、東京都交響楽団との定期演奏会を最後に引退した。このとき92歳。尚、引退の場を日本と表明した際には、世界中から驚きの声が上がったという。最後のプログラムは、ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番(ピアノは伊藤恵)、ブラームスの交響曲第2番であった。引退後は若手指導に尽力しており、機会を見ては若手を楽団に推挙していた。

この説明にもあるように、92歳まで指揮していた。
ただ、過去に96歳まで指揮をしていた指揮者はいる。

自身がフランス人でもあることから、フランス音楽にも定評がある。
このCDでは、そういうフルネであるからこそという曲目が並んでいる。

= 曲目 =

==================================
ボイエルデュー
歌劇「白衣の婦人」序曲

ベルリオーズ
序曲「ローマの謝肉祭」

グノー
歌劇「ミレイユ」序曲

マスネ
序曲「フェードル」

ラロ
歌劇「イスの王様」序曲

デュカ
序曲「ポリュークト」

ピエルネ
劇音楽「ラムンチョ」序曲
==================================

録音は1996年で音は良い。
オーケストラもレベルが高く、楽しめる。

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽活動へ

ブログランキング 音楽全般

ブログランキング 楽器

ブログランキング お勧め音楽

ブログランキング 吹奏楽







ポケットバンクは30日間無利息キャンペーン!

posted by dolce at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | レコード・CD

2010年02月09日

フランス室内楽名曲集

にほんブログ村 クラシックブログへ



furansuSitunaigaku.jpg演奏:アンサンブル・ウィーン=ベルリン
演奏:★★★★★
録音:★★★★★

==============================================
= 曲目 =

ラヴェル
序奏とアレグロ  Hp.Fl.Cl.Str4

イベール
管楽五重奏のための3つの小品 Fl.Ob.Cl.Bn.Hr.

ドビュッシー
フルート、ウ゛ィオラとハープのためのソナタ Fl.Va.Hp

ジョリヴェ
リノスの歌 Fl.Vn.Va.Vc.Hp

フランセ 
八重奏曲 Cl.Bn.Hr.Str4.Cb.
==============================================

楽しいCDである。
曲もいい曲が並んでいるし、演奏もすばらしい。

日頃、吹奏楽で管楽器を演奏している人は、このCDを聴いて、管楽器の多彩な音色技術を学ぶといいと思う。


posted by dolce at 12:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | レコード・CD

2010年02月08日

ソナタ形式

にほんブログ村 クラシックブログへ

交響曲を漫然と聴くのも悪くないが、ソナタ形式を知っていると、より興味が増すと思う。

ソナタ形式は中学校の音楽で学んだと思うが、どういうわけか、学校音楽というと良い思い出がない人が多いようで、音楽の授業のことは覚えていないようである。

ソナタ形式で書かれている交響曲は多い。
音楽は理屈で聴くものではないという意見も否定しない。

だが、ソナタ形式を知っていると、長い交響曲も聴いていていつしか眠ってしまったということがなくなるかも知れない。

「ソナタ形式」で検索すれば解説はたくさん出てくるだろうが、簡単に説明すると

================================

1.序奏

2.主題提示部

・第1主題
・第2主題

3.展開部

4.再現部

・第1主題
・第2主題

結尾部

================================

となっている。

こう書くと硬くて嫌になりそうだが、何のことはない、これはドラマ(映画)と同じだ。

映画は

================================================

さあ今から始まりますよ・・・・・序奏

主題提示部
主人公の登場・・・・・・・・・・第1主題
主人公の愛人登場・・・・・・・・第2主題

事件が起こる・・・・・・・・・・展開部
・主人公が愛人の危機などに、勇敢にも登場し悪人たちと戦う

主題再現部
主人公が悪人をやっつけて復活・・第1主題
救った愛人も無事救出・・・・・・第2主題

めでたしめでたし・・・・・・・・結尾部

================================================

となっている。

音楽の世界も映画も男と女だ。

交響曲で退屈する人は、こんな視点で聴いてみたらどうだろう。

2010年02月08日

デジタル音楽ファンブック

にほんブログ村 クラシックブログへ

digitalfanbook.jpgアップル社のiPodを始めとして、音楽のデジタルデータを持ちは運んだり、活用したりすることが多くなった。

そんな中で、数あるフォーマットの違い取扱いには困ることもある。
この本は、それらの特徴や活用について、わかりやすく整理されている。

携帯音楽のファンや、デジタルデータの取扱いの多い人には座右の本として役に立つと思う。
iTunesの取扱について、かなり詳しく書かれている。

内容は

==================================================
導入編

基本編 デジタルを使いこなそう
・PART1 CDの音をリッピングしよう
・PART2 パソコンで再生しよう
・PART3 CDを作ってみよう

活用編 デジタルのメリットを生かそう
・PART4 もっと上手にリッピングしよう
・PART5 音楽を持ち歩こう
・PART6 インターネットで楽しみを広げよう
・PART7 インターネットラジオを聴こう
・PART8 注目の最新サービスで楽しもう

ハード編
・PART9 アナログオーディオと連携させよう
・PART10 再生環境にこだわってみよう
==================================================
posted by dolce at 11:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽と生活

2010年02月06日

真空管の音が好きなのか?真空管が好きなのか?

にほんブログ村 クラシックブログへ

やはり、真空管ブームなのですかねえ?

ところで、オーディオ(ステレオ)に真空管アンプを使う場合、真空管の音が好きなのか、真空管アンプが好きなのかどうなんだろうと思う場合があります。
もちろん、両方という場合もあるでしよう。

私は真空管アンプそのものは好きです。
機械としての、あの造形美がいいなあと思います。

しかし、音楽を最も良い状態で聞きたいと思ったら、真空管アンプ、正確に言うとパワーアンプとしての真空管アンプはバツ(×)です。

帯域の狭いものを聴くならなんとか聴けますが、編成の大きいオーケストラなどでは、真空管アンプではだめですね。

これは、スピーカーを鳴らすためのアンプということです。
だから、ヘッドフォンのアンプならいいと思います。

具体的には、6BM8という複合管でいいじゃないかと思います。
現実に、6BM8ではないですが、スタックスのコンデンサーイヤフォンのアンプはトランジスタより真空管の方がよかったです。

真空管アンプのだめなところは、なんと言ってもパワーが足りないことです。
昔の100dBを超えるようなスピーカーならいいかも知れませんが、現代の能率の低いスピーカーを鳴らすには不向きです。

特に小型のスピーカーでは、帯域を広げるために能率が犠牲になっているため、さらに真空管のパワーアンプでは不利になります。

現在、トランジスタアンプは物理的特性において、真空管アンプを遙かに上回っています。
だから、トランジスタアンプで真空管のような音を出すのは容易なのです。
それで、DTMに使うシーケンサーソフトでは、最終的に音を処理するために、真空管をシュミレートするプログラムを持っています。

TubeLeveler.jpg


これはシーケンサーソフトSONAR8についている、真空管をシュミレートするプログラムです。

最近EINSTEIN社が出したCDプレーヤーは真空管を使っています。
これを、真空管の音を出したかったからと思う人がいるかも知れませんが、私はそうではないと思っています。

EINSTEIN社は、より性能のよい機器を作ろうとしている会社だと思うからです。
それでは、なぜ真空管を使ったのか、それはダイナミックレンジの広さだと思います。
真空管の有利さはダイナミックレンジの広さだと思うのです。

つまり、信号の入り口が広い。だから、瞬間的な大きな信号に対してもクリップしにくいという有利さがある。

真空管の一つの特徴として、高電圧で動作させるということがあります。
この高電圧が入り口の広さ、ダイナミックレンジの有利さになっていると思うのです。

だから、真空管は初段に有利と言えます。
そういう意味では、プリアンプ(コントロールアンプ)では、優れたアンプも作れるのではないかと思います。

source.jpg



posted by dolce at 17:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2010年02月04日

コンクールまでの過程

にほんブログ村 クラシックブログへ


こういう演奏を聴いて、どう評価するか?

コンクールでは、審査員は純粋に音楽だけを聴いて評価するのだろうが、学校での部活の音楽は、音楽そのものだけではないと思う。

もう少し、具体的に言うと、このコンクールに来るまでどういう過程を経てきたかということを問いたい。

中学校の吹奏楽は、生活指導が大きな割合を占め、指導者(先生)の指導責任が8割だという人もいる。

練習の参加自体が問題になっている部もある。
欠席が多く、なかなかまとまった練習ができない。

部員はまじめでやる気があっても、練習場所に困る。
予算が少ない。
指導者にめぐまれない。

等々、学校の部活は音楽以前に様々な問題を抱えている場合がある。

様々な問題を抱えて、なんとかコンクールの日を迎えたという学校は、それはそれで立派なものだと思う。

いろいろな困難を経て、コンクールでいい賞をとるのが常連になった学校もある。
そうなると、困っていた部員集めも、入部希望者が多くてという事態になったりすることもある。

コンクールへ出るために恵まれた環境で活動した生徒たちと、困難を克服してコンクールへ出場した生徒たちとでは、どちらが得るものが多いかは、卒業後の生徒たちの人生を見るとわかる。

アマチュアの活動は、音楽以前の活動が大切であり、そこがプロとは大きく違うところでもあると思う。

優れた指導者は、めぐまれない環境の吹奏楽部に力を貸してやってほしいものだと思う。
posted by dolce at 16:39 | Comment(15) | TrackBack(0) | 吹奏楽

2010年02月02日

ユージン・オーマンディ

にほんブログ村 クラシックブログへ


オーマンディ/フィラディルフィア管弦楽団は非常に長い関係にあった。

それだけに、数々のすばらしい演奏を残している。

指揮を見ても、非常にわかりやすい。
見やすいとも言える。

見やすい一つの理由は、体自体が動かないことである。

音楽に入れ込むのはいいが、中には膝まで曲げて屈伸運動のような指揮をしている人もいるが、演奏者にとっては非常にわかりにくい。

ストラヴィンスキーの「火の鳥」という難しい曲を、整然と指揮しているオーマンディの指揮を見習いたいものだ。







ところで、この曲の出だしだが12拍子であるが、途中でファゴットとクラリネットの掛け合いのリズムがある。

ここをメロディーを負う指揮をして、非常に合わせにくく、迷惑をした経験がある。
そういう指揮をするのは、その時の指揮はアマチュア指揮者であったが、恐らくCDを聴いて音楽に合わせて振り付けを練習してきたのだろう。

拍子をきちんと正確に振ってくれたら、演奏しやすいのだ。
その指揮者は指揮が悪いと気づかず、演奏者の問題だと思って、次の練習にはスコアをコピーしてきて、ファゴットとクラリネットの奏者に渡していた。

スコアを見て演奏しろというのだ。
そういう問題ではないのに、まるっきりわかっていない。

ところで、改めてフィラデルフィアはすばらしいオーケストラだと思う。
世界のオーケストラのランキングなんて、順位をつける人がいるが、人気投票ならともかく、オーケストラの順位なんて全くナンセンスだと思う。

FirebirdScore1.jpg


にほんブログ村 音楽ブログ 音楽活動へ

ブログランキング 音楽全般
ブログランキング 楽器
ブログランキング お勧め音楽
ブログランキング 吹奏楽



ポケットバンクは30日間無利息キャンペーン!
posted by dolce at 09:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 指揮者

2010年02月01日

EINSTEIN フアン

にほんブログ村 クラシックブログへ


EINSTEINが新しいCDプレーヤーを発売しました。

私は、10年ほど前までEINSTEINというメーカー(ドイツ)を知りませんでした。

音を聴いて、貯金をはたいて買ってしまいました。
EINSTEINというメーカーは、同じ分野の製品を何台も作らないメーカーです。
というより、アンプもCDプレーヤーもラインナップがそれぞれ一台しかない。
それだけ、一台に精魂をこめているのかも知れません。

そのEINSTEINが昨年、新しいCDプレーヤーを発売しました。
つまり、一台主義の会社ですから後継機です。

雑誌などで宣伝もしないというのも、特徴のある会社です。
技術のノウハウにはかなりのこだわりを持っているようです。
ドイツの職人気質でしょうか?

source.jpg


・出力端子: アナログ シングルエンド(RCA) x 1
バランス(XLR) x 1
デジタル RCA x 1
・S/N: >100dB
・THD: <0.01% at 1kHz
・出力電圧: 2.8V(バランス)、1.4V(シングルエンド)
・周波数特性: 20Hz - 20kHz (+/-0.08dB)
・真空管構成: 6H30双三極管 x 4
・寸法: 430 x 415 x 180mm(W x D x H)
・重量: 17kg
 1,900,000(税別)


posted by dolce at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。