
アキュフェーズが創立40周年を記念して、発売したプリアンプ
C-3800の試聴会に行ってきた。
同社のこれまでのフラグシップ、プリアンプはC-2810で1,207,500円(税込)は価格からしても、さすがフラグシップというだけあって、各種試聴会でも使われてきたし、何が何でも最高を所有しなければ気が済まないという人は、手に入れているだろう。
今回発表の
C-3800は、どんな位置づけになるだろう。120万のプリアンプというのは、庶民においそれと手を出せるものではない。
では、アキュフェーズは40周年記念として、庶民に手の出せるものを出したのかというと、価格を見てびっくり、1,785,000円(税込)である。
しかも、アナログユニットは搭載していないので、レコードを聴きたい人は別にイコライザーアンプを購入しする必要がある。
同社のイコライザーアンプC-27を購入するとなると、これが52,5000円だから、プリアンプと合わせると、実に2,310,000円(税込)になる。
何でこんなに高いのと思ったが、試聴会に参加してその理由は理解できた。
簡単に言えば、
C-3800はC-2810が2台分詰め込まれているということなのである。
2台分の回路を使ってバランス伝送を行なっているということで、それによってノイズを打ち消すことができるというのがこのアンプのコンセプトである。
また、ボリュームコントロールがC-2810でも抵抗による制御を廃したAAVA回路が採用された。
C-3800ではそれをさらにバランス回路にし、入り口から出口まで全段バランス構成になった。
AAVA回路の改良だけで、ずいぶんたくさんのアンプを使用したため、内部を見ると電源回路が大きく場所を占有し、まるでプリメインアンプかと思わせる。
さて、それまで贅沢な構成を採用した成果だが、今回の試聴会ではよくわからなかった。
というのは、試聴に使われたスピーカーのキャラクターが強く、もともとすでに高水準であったC-2810との差は埋没してしまったように思う。
贅沢な装置を使いながら、スピーカーだけが暴れていたという感じであった。
自宅に持ち帰って、現行の装置とプリアンプを交換したら、多分よくわかるのではないかと思う。
だから、興味のある方は試聴機を貸してもらった方がよいと思う。
posted by dolce at 19:59
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