
自分の楽器の故障のことではない。
自分の演奏は、10年ぐらい前からソロもしくはアンサンブルが多いので、楽器の状態には神経を使っている。
楽器の故障で参るのは、学校の吹奏楽部である。
もちろん、全部が全部とは言わないが、故障は多い。
しかも、故障と気がついていないので、余計に始末が悪い。
楽器が故障していたらプロだって、演奏は不可能だ。
金管楽器のバルブが動かない、スライドの動きが悪い、ロータリーが故障しているというのは論外だが、木管楽器は複雑なだけに故障が多い。
トーンホールがきちんと塞がらないというのは多い。
特に、キーが連結になっている場合、コルクや調節ネジが狂っていて塞がらないというものが多い。
学校の吹奏楽は、大勢で演奏するので、故障があっても、誰かが音を出しているという状態の中で、自分の音が完全でなくても過ぎていってしまう。
終了時間ぎりぎりまで練習をしていると、あわてて楽器をしまうので、楽器も傷みやすい。
翌日、練習時にあわててオイルをさしているというバンドはいただけない。

オイルは基本的に、練習開始時にさすものでなく、練習後丁寧に点検し、ツバを拭きとりその後にさすものである。
そうしないと、楽器にツバがたまったまま一夜が過ぎることになり、その間に錆びる。
油をつけてしまえばそういう恐れがない。
練習時間を長くとりたいのはわかるが、楽器のメンテナンス、扱い方の指導もしてほしい。
楽器の状態をきちんとしておかないのは、練習以前の問題である。



