
マイルス・デェイビス/トランペット
ベン・ウェブスター/テナーサックス
ハンク・ジョーンズ/ピアノ
ドナルド・バード/トランペット
ポール・チェンバーズ/ベース
ジョン・コレトレーン/テナーサックス
演奏:★★★★★
録音:★★★★
素晴らしいジャズの世界
ジャズと言うと「エッ、ここはクラシックのブログじゃないの?」と言われそうだが、あまりにも演奏が素晴らしいのと、日頃クラシックをやっていると、ジャズの自由な世界に憧れるというところがあって、紹介した。
ミシェル・ルグランと言えば、シェルブールの雨傘などのスクリーン・ミュージックで有名だが、ジャズマンとしてもすばらしい腕前の持ち主だ。
このCDは一線級の奏者たちを集めて収録したもので、いわゆる「ノリ」というか、リズムが素晴らしく決まっていて、聴いていて心地良い。
ますます、ジャズに憧れてしまう。
精密機械のように一矢乱れぬ演奏だが、冷たさは全くなくというかむしろ人の内部にあるリズム感に共鳴し、硬くなった感覚を揉みほぐしてくれるような心地良さがある。
クラシックの演奏にも、体の中にこういう感覚は必要ではないかと思う。
音楽を、クラシックとかポピュラーとかジャズとか分類すること自体、どうでもよいと思うが、そこは便宜上のことと解釈しておこうと思う。
指揮者のアンドレ・プレヴィンもジャズの世界から、クラシックの指揮者に転向した人であるし、クラシック、ジャズ双方を行ったり来たりすることで、演奏者も聴衆も幅広い音楽性を身につけられるような気がする。
クラシックが主なフアンはぜひ、聴いてみるとよいCDだと思う。



