1.音楽に親しむこと
まず、顧問は自身が音楽に親しむことだと思います。
親しむ音楽は何でもいいと思います。しかし、顧問になったきっかけとして、吹奏楽を特に聞いてみることもいいのではないかと思います。
仕事として考える前に、音楽を聴く、楽しむ余裕が大切だと思います。
2.学問に王道なし
この言葉は、先生には「釈迦に念仏」だとは思いますが、今一度再認識して「今から勉強するんだ」という気持ちで取り組むべきだと思います。
スポーツは肉体的な衰えをカバーできませんが、音楽は歳にあまり関係ありません。
クルト・レーデル氏は「勉強すれば指揮者になれるかと言えば、そうも言えない。しかし、学べるべきことは学ぶべきだ」と言っています。
これは、音大出ならば必ずしも指揮者になれるとは限らないと言っているともとれます。
3.楽譜は大切
楽譜から読み取ることは、永遠の課題だと思っています。
大指揮者も、何度がスコアを読み直しています。
音楽に浸るという意味で、大作曲家の主だった名曲は聴いておくべきだと思います。
その際、ミニチュアスコアを買っておいて、聴きながらたどっていくと、以下に楽譜に忠実に演奏しいるかがわかると思います。
4.指揮をする時は、基本図形を大切に
4拍子、3拍子、2拍子など曲の拍子が変化するときは、絶対に振り分けねばなりません。
こういうことは、初心者でも練習すれば短期間にできるようになります。
メトロノームのように、すべての拍子を振らなくてもよい(拍を省略して振ってもよい)ですが、拍の方向を絶対に間違えてはなりません。
振り出しは、必ず実際の音が出る一拍前です。余計な反動をつけてはいけません。
フェルマータの処理をマスターしておきましょう。
曲の感情を盛り込もうとして、体が不用意に動いてはいけません。体が動くと指揮が見にくくなります。
今一度、クライバーの指揮を見てみましょう。体そのものは安定していることが、よくわかります。
自分の指揮の姿をビデオで撮ってもらって、研究しましょう。
鏡の前で練習するのもよいと思います。
5.前もって、楽譜をよく研究しておいて、練習中に考え込まないように
どういう風に曲を作りたいのか、どう練習したいのかを予めよく考えておいて、練習ではテキパキと迷いなく指示しないと、演奏者には余計なストレスがたまって、集中力がなくなります。練習の充実感もなくなります。
6.一応全ての楽器に関する基礎知識は勉強しておきましょう
本で調べるのもよいですが、専門家をたどって聞きましょう。
とりあえず、思いつくまま書いてみました。
未経験なのに吹奏楽顧問になってしまった人、頑張ってください。
はじめ、生徒が新米扱いすることはあっても、黙々と努力する先生を見て、それが次第に尊敬になっていくでしょう。
肩の力を抜いてやりましょう。



