
演奏:★★★★★
録音:★★★★★
ハイドンと言えば「交響曲の父」と誰もが学校で習ったことだろう。
交響曲を100曲以上作曲しているということも、よく知られているが、最後の交響曲は何番なのだろう?
106番の交響曲があるらしいが、すべての交響曲を聴いたわけではないので、私にはわからない。
ハイドンの交響曲の連続演奏会(つまり、ハイドンの交響曲チクルス)というのがあったが、これを全部聴いた人はすごいと思う。
交響曲、第100番と言えば「軍隊」というあだ名がついていて、これは覚えやすいがハイドンの交響曲の番号を言われて、どれでもピンとくる人はどのくらいいるのだろう?
ところで、このCDはハイドン・パリ交響曲集とあるように、ハイドンがパリで依頼されて作曲した第82番から第87番までの交響曲を3枚のCDに収めたものである。
聴いてみると、改めてハイドンの偉大さを感じる。
演奏のニコラウス・アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏もすばらしく、いたずらに誇張する部分もなく自然な流れと高まりに心地良さを感じる。
楽団の少し渋い落ちついた音色が、これまた音楽とよくマッチしている。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn, 1732年3月31日 ニーダーエスターライヒ州ローラウ(Rohrau) - 1809年5月31日 ウィーン、但し遺体はアイゼンシュタット)は、古典派を代表するオーストリアの作曲家。また、弟ミヒャエル・ハイドンも作曲家として名を残している。フリー百科事典「ウィキペディア」より
たくさんの交響曲、弦楽四重奏曲を作曲し、交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれている。弦楽四重奏曲第77番第2楽章にも用いられた皇帝讃歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」の旋律は、現在ドイツの国歌として用いられている。 元来、この曲「皇帝讃歌」はハイドン自身が、オーストリア政府高官への働きかけにより、ハイドン自身がオーストリアの嘱託を受けて作曲した歌曲。後年、この曲の旋律が弦楽四重奏曲として再度取り上げられて変奏曲として作曲された経緯がある。 ハイドン自身、渡英により国歌演奏による国民的意識を高揚させる効果を知るにいたり、オーストリアにも国歌の制定の必要性を痛感した。 最晩年、ナポレオン軍ウィーン進駐時にもハイドン自身がもっとも愛した曲で、高齢と病苦の慰めに、また、ナポレオンの進駐時にもこの曲をピアノで演奏していたとされる。



