2013年05月29日

ケーブル論議

ケーブルが太い場合は、当然、直流抵抗が小さくなる。

抵抗が小さくなれば電流は流れやすくなる。

これは、特定の周波数に注目した場合だが、音声信号には様々な周波数の電流が流れるので、全ての周波数に対する影響は一様ではない。

リアクタンスの影響を受けるからだ。
リアクタンスとはインダクタンス(コイル)、キャパシタンス(コンデンサ)の影響である。

これは、ケーブルの構造に伴う影響といえる。

高い周波数の電流は、ケーブルの表面近くを流れるという表皮効果があると言われるので、このことを考慮すると、電流の流れは周波数により複雑な流れをするということになるが、TADのエンジニアの話によると、可聴周波数では影響を考えるほどのものではないと言う。

ケーブルを変えれば確かに音色は変わるが、それが聴く人の好みに合うのかどうかということに尽きると思う。

だから、高価なケーブルが良いとも限らないわけで、買う前に試すことができればムダな投資をすることもないと思うが、聴く人の耳も変化する恐れがあるので、人は時に洋服を変えて外出するように、ケーブルで変化をつけるのも楽しみの一つと言えるのかも知れない。

お金に余裕のある人はどんどんケーブルを取り替えて楽しめば良いということだが、他人の好みが自分に合うかどうかはわからないので、自分は自分ということだろう。

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posted by dolce at 19:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ

2013年05月08日

楽団の運営

ご存知の人も多いと思うが、日本においてはプロの音楽団体の運営は大変である。
それは、スポーツのように観客を主体とする収入だけでは、諸経費を賄うことができないからである。
ヨーロッパでは、国が多額の補助を出しているので運営できているので、音楽家は日本とはだいぶ違うようである。

プロの運営が大変なことを思うと、アマチュアの場合は、あまり採算を考えなくてよいという利点がある。
それで、純粋に音楽に取り組めるとも言えるが、採算を考えなくてもよいということが、欠点でもあったりする。

プロの場合はお客さんの入りを常に気にしなければならないが、アマチュアの場合は、気にしなくてよいとは言わないが、赤字で困って倒産ということはない。

これは、悪くすると、肝心な演奏がひとりよがりなものになるかも知れない、という欠点を秘めている。
だから、アマチュアも入場を身内だけに頼らず、演奏の魅力で人々をひきつけるように努力してほしいと思うのである。

プロは演奏技術は優れているが、仕事となると、片付け仕事になってしまって感動のない演奏をすることがある。
そこへ行くと、アマチュアの場合は、演奏技術は劣っても、純粋に音楽をする喜びに満ちた演奏が魅力である。

だから、アマチュアの演奏が好きだという人たちもいる。

アマチュア団体は、倒産の危機を考えなくてよいという甘えに陥ることなく、厳しく演奏の質を高めるように運営していただきたいと思う。

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posted by dolce at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロとアマチュア

2013年05月07日

抒情歌ベスト選集

ユーキャンの新・抒情歌ベスト選集を買ってみました。
小学校唱歌、抒情歌を198曲集めたCD10枚のアルバムです。

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古くからの日本の歌を集めるのは大変ですから、資料のつもりもあって買いました。

故郷、いなかの四季、早春賦、朧月夜、茶摘などなつかしい歌が入っています。

歌手も小鳩くるみ、藤山一郎、岡本敦郎、若草児童合唱団、近江俊郎、ひばり児童合唱団など時代を感じさせる人たちが揃っています。

一番心配したのは、古い録音は、そういう恐れはないのですが、新しい録音では、伴奏がシンセサイザーではないかということでした。

しかし、伴奏楽器はすべてアコースティックでした。

古い録音にはモノラルがありますが、そこは気になりませんでした。
音質より、記録の価値を感じました。

古い録音はノイズが除去され、すっきり聴こえます。
全体に、録音はすごくいいというほどではないですが、悪いということもありません。

音楽で歌は基本ですから、歌い方は参考になります。
私は上手な歌手を真似するというわけではなく、原曲を意図的に、効果を狙ったようなことはせず、素直に自分の感情を出すことをこころがけています。

全集をひと通り聴いてみると、みな、歌っている人の気持ちがいきいきと伝わってきます。
もっとも、この選集を企画するにあたっては、かなり検討されて、歌と歌手と双方を選定したのだろうと思います。

時代を作った歌手もいますが、鮫島有美子さんという現代を代表する歌手も歌っています。

自分の音楽ライブラリに加えておいて、よい選集だと思いました。
歌詞集が別冊としてついていて、これも役に立ちます。

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posted by dolce at 11:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | レコード・CD

2013年05月05日

不思議な団体

不思議な団体とは変なタイトルですが、よくあるアマチュア団体のことです。
でも、アマチュア団体が不思議な団体というわけではありません。

アマチュア団体というと、吹奏楽団が多いわけですが、その多くは定期演奏会を行なっています。
演奏会を行う以上は、聴衆はたくさんいた方がいいだろうと思います。
せっかくの演奏会に聴く人が少なかったら寂しいですね。

では、どのようにして入場者を集めているのでしょうか?

団員に、何枚かの入場券のノルマを課しますか?

そういう場合、団員はどのようにしてノルマを達成するのでしょう?
家族、親戚、知人にお願いする。
それで消化できる人はいいですね。

でも、家族が少ない人、親戚や知人にお願いすると言っても、できない人もいるでしょう。
そういう場合、どうするのでしょう?
例えば、500円が10枚というノルマの場合、5000円の負担になりますが、売る自信がないから自分で負担してしまおうと考える人もいるのではないでしょうか?

そうすると、お金は自分で負担して、あとはタダで配ってしまう。

それでも、消化できない人は?

机の中ですね。

ここまで考えると、負担する人の気持が大変と思います。
私は、気の毒に思ってしまうのです。

さらに気の毒なのは、入場券が机の中だと、それだけは入場者がいなくなるわけですから、誰かから「机の仲ということはないように」と言われる。

ずいぶん辛いことを課しているような気がします。

家族や親戚、友人などで消化できてしまう人はいいと思います。
団員みながそれでうまく行っているならいいでしょう。

まあ、聴衆は身内ばかりという感じですね。
身内の演奏会という感じです。
もちろん、何も悪くありません。

しかし、理想は身内でない人にも人気で来てもらえるような演奏会がいいのではないでしょうか?

人気の楽団になれば、団員に無理強いをしなくても済みますね。

一気にそうはならないとしても、そういう方向を目指した方がいいのではないでしょうか?

そのためには、宣伝に力を入れるべきですね。
最近はYoutubeというものがあって、タダで宣伝できます。

アマチュア団体の中には、Youtubeを知らない人もいるので、教えてあげると、それはいいと言って利用する団体もあります。

しかし、団員の一部の人が気を利かして載せると、団体の幹部とか言う人が止めさせるところもあります。
これが、私には理解できないところです。
定期演奏会の前にはポスターも貼りますね。

でも、宣伝効果のあるYoutubeに載せることはなぜ拒否するのでしょう?

これが、私が思う不思議な団体です。

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posted by dolce at 17:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽と生活

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