2008年09月04日

コンポーネントステレオの選び方

現在販売されているオーディオ機器から、コンポーネントステレオをセットしようとすると、100万円は予算がないと苦しい。

もちろん、それ以下の金額でもできないと言うことではないが、音楽を聴くジャンルを選ばず、ジャズでも、ロックでも、クラシックでも何でもそれなりに再生するという装置を目指すと、あるレベルのグレードは必要と思う。

だが、ここで注意することは、予算が多ければ何を選んでもよいということではない。

私の実際に経験したことだが、ある有名なオーディオメーカーのスピーカーはジャズを聴くとなかなかよい感じだった。
ところが、クラシック(交響曲)を聴くと、これがさっぱりだった。

まことに軽薄な音になってしまって、幻滅したことがある。

デザインは、自分の部屋に置きたいという気持ちをすごくそそられるものであった。

そういう、あるジャンルにとてもいいというスピーカーは、そういう音楽だけにマッチングして共鳴するというもので、実際の演奏を再現するという方向とは違うような気がする。

だから、このスピーカーで何々を聴くとすばらしいと評されるものは特有なクセがあるとみてよいと思う。

良いスピーカーはどんな入力にも耐えられるものである。

ジャズでもロックでもクラシックでも、良い録音、良い演奏はそれなりに再生する。

低音が足りないとか高音が足りないと感じると、トーンコントロールで補正しようと思うかも知れないが、私は全くトーンコントロールは使わない。
だから、トーンコントロールは回路をパスする設定にしてある。

補正しなければ聞けないような、CDやレコードはもともとよくないものだと考えている。

また、いちいちトーンコントロールで補正していると、自分の装置の基準もわからなくなる。

実は、私は低中高とそれぞれ専用アンプを用意し、スピーカーを鳴らしていたことがある。
一体、どのバランスが正常なのかということが次第にわからなくなっていったある日、アンプの一台が故障した。

それを機会に、アンプを一台に戻した。
何か平凡な音のような気がした。

それは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のレコードを聴いている時だった。

しばらく聴いているうちに、これが本当なのではないかと思うようになった。

いろいろやっているうちに、自分の耳が何かインパクトのある音を求めて、バランスを崩していたのだ。

そういう段階で、私のステレオを聴いていたお客さんの中には疑問を持つ人もいたのだろうと思った。

オーディオは他人の装置について、なかなか悪くは言えない世界だと思う。

そういう意味では、お世辞でなく、聴いてくれた人に率直に感想を言ってもらうようにすることが大切だと思う。

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posted by dolce at 21:26 | Comment(2) | TrackBack(1) | オーディオ
この記事へのコメント
初めて、投稿さして頂きます。

ダンピングファクターの説明よく分りました。有難うございます。

クラシックが好きになり、30年ぶりに押入れからCDPを出して聴きました。壊れていると思ったのですが、クラシックを綺麗に奏でます。当時、ポピュラーしか聞かなかったので、このCDPの本当の音を聞く事が出来て感激しています。

CDP アンプ 色々店で探した結果、私のパソコンが一番音が良かったです。人の耳は、きらびやかな音が、良いように最初は錯覚するのが分りました。
そして、どのメーカーのCDPも30年前と殆ど進歩していない事が分りました。

貴HPをゆっくり、観覧さして頂きます。楽しみです。
Posted by javaski at 2013年04月17日 20:00
javaski さん、今晩は。

コメントありがとうございます。
CDP30年ぶりとは凄いですね。
でも、復活おめでとうございます。

そういう私も、結構な金額を出して買ったアンプをオークションで売ってしまいました。
そして、使っているのは、やはり30年ぐらい経ちますか、当時のフラグシップ機のジャンクを落札して手を入れて使っています。

オーディオが一番進歩した時期は、主流が半導体アンプと入れ替わった時期かと思います。

それから、スピーカーの能率はかなり悪くなりましたが、高出力のアンプで賄っているようになりました。

それからは、それほどの進歩はないと感じます。

CDPは4台持っていますが、安価なDENONの製品は安定しているので、それなりに活躍しています。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by dolce at 2013年04月18日 21:11
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