写真出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』NHK音楽祭2008での録画を視聴しての感想。
最近はテレビも地上デジタルで音質が向上してきたので、より演奏の細かいところまでわかるようになってきた。
サラ・チャンの演奏は凄い。
どこが凄いかというと、まず自分の思うところまっしぐらで自信に満ちた演奏を聴衆に向かってグイグイと迫るところである。
とにかく、ヴァイオリンがよく鳴る。
しかし、非力な車が暴走している感じではなく、しっかりしたテクニックに裏づけられて、快適にとばしているという感じで、聴く側としてはストレスが発散させられる。
荒々しさはなく、細かい表現も丁寧である。
アナリーゼがどうであろうと、演奏者が自分の意思をはっきりと押し出してくる演奏は気分がよい。

日本人は、何かはっきりしないというか、目立ちたいのにみんなといっしょでないと不安という気分につつまれているように感じる。
それでいて、そういう気分を払拭したように自分の意見をはっきり言うような人が現れると、嫉妬してたたいてしまうというなんとも憂鬱な空気が私は大嫌いである。
そういう空気に包まれているせいなのか、N響も上手い人たちが集まっているのに、いつも自分の心を抑え気味で重苦しい演奏をしていると感じる。
そういったN響とサラ・チャン、指揮者がジャナンドレア・ノセダの組み合わせでは、指揮者がなかなか燃え上がらないN響を一生懸命煽っているというのも印象的だった。
日頃N響が鳴らしたことのない音量を出すと荒々しくなる。
楽器はいつも消極的に鳴らしていると、鳴らなくなる。
車も飛ばさない車は走りが悪くなる。
昔から女の人の乗った車が、中古車では敬遠されがちなのに似ている。
今年も暗いニュースが多かった。
ここはひとつ、サラ・チャンのCDを買ってストレス発散といきたい。
韓流で有名になった女優のポスターには興味はないが、彼女のポスターがあったら、それも部屋に飾りたい気分である。そうして元気をもらいたい。
彼女は美女とかなんとかを超えた魅力を持つ女性だ。
今回の演奏での、ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番も是非CDを出して欲しい。
それも、よく鳴るオーケストラとの共演を望む。
サラ・チャン(Sarah Chang、〔ハングル:장영주、張永宙、チャン・ヨンジュ〕, 1980年12月10日 - ) は韓国系アメリカ人のヴァイオリニスト。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
父親もヴァイオリニスト。3歳のときに両親にヴァイオリンをねだる。7歳でジュリアード音楽院の入学試験を受け、マックス・ブルッフのヴァイオリン協奏曲を演奏して入学許可を得る。ヴァイオリン界の名伯楽、ドロシー・ディレイ女史に師事。したがって、パールマンや五嶋みどり、ギル・シャハム、諏訪内晶子、シュロモ・ミンツらの妹弟子にあたる。
弱冠8歳で神童として認められ、ズービン・メータ指揮のニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団やリッカルド・ムーティ指揮のフィラデルフィア管弦楽団と共演した。9歳で最初の録音を行い、それまでハイフェッツが持っていた最年少記録(11歳)を塗り替えた。ユーディ・メニューインは、「私が知る限り、最もすばらしく、最も完成され、最も理想的なヴァイオリニスト」と評価している。
1993年にグラモフォン・マガジン賞、1994年には国際クラシック音楽賞、1999年にエイヴリー・フィッシャー賞を獲得。 標準的なレパートリーだけでなくゴルトマルクの協奏曲にも早くから取り組んでいる。
共演したロリン・マゼールが「(あまりの個性の強さに)けむに巻かれた」と賞するほどの才能の持ち主である。まったく逆の個性の持ち主であるヴォルフガング・サヴァリッシュは事あるごとに彼女を起用している。










