2010年05月23日

練習に充実感がないと衰退する

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人が集まるということは、何らかの期待感を持って集まるということだ。

つまり、何らかの充実感を味わいたいと思って集まってくる。
そして、我慢もする。
もっとも、その我慢にも個人差があるが。

特に、コンクールで金賞を目指しているとなると、吹奏楽ではいきおい難曲に挑戦することになる。

楽譜が配られた当初は、新鮮味もあって、頑張ればなんとかと自分に言い聞かせながらも練習に参加するのだが、所詮、手に負えないと感じ始めると、難しいところはごまかすしかなくなってくる。
それは、ごまかし方の練習にも繋がる。

ごまかすということは、一人ではできないので、常に大勢いないと音を出さなくなる。
本当は人がいない時ほど自分の音がよくわかるので、練習になるのだが。

ここで問題なのは、人間なら誰でもごまかし続ける生き方が快適であるはずがない。
ごまかしを続けることは精神衛生上にもよくない。

これは、本来の活動、音楽から離れていくことになり、活動自体にも気持ちが離れていくことになる。
出席が悪くなったり、遅刻したり、辞めたりすることになる。

集団というものは、その中の一人だけに利益が集中すると崩壊の方向に向かうと言われる。
誰か一部の者の価値観で押し切っていくことが、そういうことにもなりかねない。

だから、集団の活動というものは、参加することによりメンバーが充実感を感じる活動をしなければならない。

具体的には、一回の練習ごとに「今日は一応自分なりに演奏できた」という実感をメンバーが持つようにすることが大切である。

それで、私は練習のメニューには、メンバーの誰もが演奏できるような簡単な曲を入れるようにしている。
そして、その簡単な曲を心をこめて、自分の持つ最高の音で演奏するように言う。
posted by dolce at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 吹奏楽
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