しかし、プロ志向と言っても、プロにになれるかどうかという問題もあります。
何事も、努力は必要ですが、努力すれば何にでもなれるというものではないと思います。
「玉磨かざれば光らず」という言葉がありますが、これは玉でないものを磨いても光らないとも言えます。
もちろん、光るはずの玉をついに光らないようにしてしまわないこと、つまり、先生のの役目は育てることも大切ですが、芽を摘んでしまわないことも大切です。
光るはずの玉が光らないでというのと、光らない玉を一生懸命磨いていたという両方の例を私は知っています。
日本の吹奏楽コンクールが、もっと正しい奏法を志向する方向であって欲しいと思いますが、残念ながらそうでない現状では、吹奏楽部の管、打楽器でプロを目指そうとする生徒は、専門の先生につくべきでしょう。
実際、私が指導していた中学校ではプロを目指している生徒がいました。
そういう生徒には、部活の練習の途中でもレッスンに行くことを許していました。
そして、そういう生徒がレッスンを受けていたことにより、私の方も刺激を受けていました。
私がまず感じたことは、吹奏楽ではつい技量を上回る選曲をしてしまうということでした。
技量を上回っても、大勢でワーッとやってしまうと、なんとなくそれらしく聴こえてしまうというのも吹奏楽です。
一人一人が完全なプレイをしていなくても、なんとかなってしまうということなのです。
これは、未熟でも参加できるという良さがありますが、悪い方向へ行くと、ごまかす習慣がついてしまうことです。
独り立ちできない奏者になってしまうわけです。
吹奏楽もオーケストラも奏法は違わないはずですが、吹奏楽経験者がオーケストラへ行くと意外に演奏できないと言われるのも、いつも大勢でやっている。
技量を上回る曲をやっていて、ごまかすクセがついているということにあります。


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