2011年02月11日

吹奏楽の編成を考える

SuisogakuHensei2.jpg左の図にあるように三種類の吹奏楽の編成を考えてみた。
メンバーはみな一応演奏できる者を想定している。こういう言い方は変なのだが、アマチュアの多い吹奏楽では人数はいるが、一人前ではないという人が混じっていることもあるからだ。

私は概して大きな編成は好きではない。必要最小限と言った方がよいかも知れない。
編成1は27人だが、これでは少ないと感じるだろうか?

モーツァルトの作品に「13管楽器のセレナーデ」という曲がある。
文字通り13人である。

それからみると27人というのは、けっこう大きな編成である。

楽器の魅力は音色にある。
その楽器をたくさん混ぜるほど、各楽器の音色という個性は失われる。

吹奏楽の楽譜には、やたらといくつもの楽器が混ぜて書いてあったり、一つの旋律を大勢で演奏するように書いてある楽譜がある。
こういう楽譜は、教育的意図を持ったものが多い。

つまり、不特定多数の人が集まっても、どこかの声部が欠けないようにとか、一人では演奏できない場合でも多数でなんとかするとかの配慮である。
そこは、吹奏楽のよいところでもあり、悪いところでもある。

初心者や、初歩のバンドではそれでも満足感があるかも知れないが、自立した演奏者には満足感なくなる。

編成はどんな曲を演奏するのかということにもよる。
小さな編成では「嵐がそよ風になってしまう」という人がいた。
だから、編成3の46人が必要な場合もあるだろう。



オーケストラでは、作曲家が書いた楽譜のように編成を考えるのが普通だが、吹奏楽の場合は集まっているメンバーを中心に、作曲家の意図する編成を考えないということが多いような気がする。
しかし、吹奏楽も、作曲者は一体どういう編成を意図しているのかを考えてみて欲しいと思うことがある。

作曲家にとっては、自分が想定しない編成で演奏されるのは、あまりおもしろくないことだろうと思うからである。

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posted by dolce at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 吹奏楽
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