まず練習場所だが、中には市の理解で専用の練習所を提供してもらっているという恵まれたバンドもあるが、そうでないバンドは大型楽器の保管場所や運搬に苦労する。
練習時間を毎週土曜日の午後6時からと決めているようなバンドも多い。
毎週土曜日ごとに、同じ練習場所で練習できるバンドはいい方で、毎回のように会場が変わると、運搬係は大変である。
どのように練習計画を組んでいるのかはわからないが、いつも全員が集まる必要があるのだろうかと思うこともある。
いつも全員が集まるようにしておかなければ、結束がはかれないというバンドもあるだろう。
それはまだバンドの創世記と言えるのかなと思う。
アマチュアバンドは、各メンバーが仕事を抱えているので、仕事の都合で参加できないこともある。
それはそれで仕方がないことであるが、アマチュアバンドの欠点は安易に欠席しやすいということもある。
サボリというのは格好が悪いので、理由として「仕事」と言っておけばよいなんてことも通用してしまう。

だから、アマチュアバンドの大切なところは、如何に出席の意欲を高めるかということであると思う。
仕事でもないのに、継続して出席するということは大変なことである。
始めは音楽が好きだからと言って参加しても、そのうちに飽きてきて出席しなくなるということもある。
また、今のところなんとか出席しているが、気持ちが欠席の方向に向かっているという者もいるかも知れない。
リーダーは自分だけ、あるいはスタッフだけの価値観で、欠席者を継続性のない人間なのだと決め付けず、バンドに何か魅力がないのだろうかということを、時に考えてみることも必要だと思う。
■私が考える練習方法
1.全員集合の練習
曲が決まったら、指揮者がどういう曲作りをするかメンバーに伝えるための練習。
合奏が不完全でも、曲の全容をつかむために最後まで通す練習をする。
指揮者は当然、予め勉強しておいて、曲作りにおいてブレないようにしなければならない。
2.木管、金管、打楽器というようにグループで別れた練習をする
それぞれリーダーが中心になって練習をする
というように、いつも全員が集まるのでなければ、つまり人数が少ないほど集まりやすい。
もっと細かいパートごとでもよいだろう。
市民バンドは、大人のバンドなのだから、小グループに分けてリーダーをおいて、練習をするということも可能と思う。
時には、誰それの家で練習ということも可能かも知れない。
そして、演奏会の近くで全員が集まる日を設定する。
あるいは、演奏会まで日があるなら、全体練習を途中で設定してもよいと思う。
小グループでの練習は人数が少ないので、人間関係を高めるにはいいと思う。
となると、核になる何人かのリーダーを確保するということが大切になってくる。
■並び方
しばしば、並び方について聞かれることがあるので、参考図を下に示す。




