評論家による名演がいくつか取り上げられているが、私が一番好きなのは、カラヤン/ベルリンフィルの演奏だ。

コンサートホールへ行っても、席によりバランス残響が違うので、評価が難しい場合もある。
それが、録音の場合は、指揮者とエンジニアの考えで、どう聴こえて欲しいかというバランスがある。
そういう意味では、録音は指揮者、エンジニアの主張であるとも言える。
昔、N協の演奏を聴いたとき、冒頭のティンパニーを奏者は二本の撥を同時に打ちつけるという演奏をしていた。
楽譜にそういう指定があるのかと思って確認したが、指定はなかった。
もちろん、楽譜は原点版ではないので、ブラームス自身はどういう意図を持っていたのかわからない。
ティンパニー奏者は、特に楽譜に記載がない場合は、一つの音に対しては撥一本で叩く。
N協の演奏のときの指揮者は誰か忘れてしまったが、二本で叩くと言うのは奏者のアイデアか指揮者の支持なのかどうなんだろう?
いずれにしろ、私は二本で叩くほうが音の響きが好きである。
録音の仕方で、このティンパニーがオーケストラにかぶってしまうのはよくない。
そうかと言って、遠慮していてもつまらない。
ティンパニーがまるで運命の鼓動のように、オームストラ全体を土台から支えて、しかもストレスなく聴こえてくるのがよい。
それらのことを考慮すると、私のベストはカラヤン/ベルリンフィルになるのである。
この冒頭の鳴り方はすばらしい。











