2007年09月13日

ホルン

horn.jpg吹奏楽を指導していて、時々変だなと思う楽器にホルンがあります。
高校で教えていると、ホルンをダブルで使っているのに、F-B♭の切り替えでB♭だけで使っているということです。また、運指もおかしいことがあります。

ホルンの基本はF管であり、F管が豊かな響きをします。B♭管ばかり使うのは、おそらく「当たり」がいいという理由からではないかと思いますが、F管から練習した方がアンブシュアのコントロールも身につき、それがB♭管を使うときにも生きてくるというのが、専門家の意見です。

fb.jpg
F-B♭の切り替えは、上図の音域を目安に使い分けるのがよいということです(ホルンの楽譜上で)。
表現上の理由で例外はありますが、何でもかんでもB♭が使いやすいからといって、B♭専門は改めてもらいたいものです。





下に、具体的な譜例を紹介します。
リヒァルトシュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」の冒頭の、有名なソロです。
til.jpg


にほんブログ村 クラシックブログへ



posted by dolce at 20:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 楽器
この記事へのコメント
こんばんは。

こちらにもお邪魔しました。

私も趣味でホルンを吹いておりますがご指摘のように「当たりやすい」理由でB♭管を多用しております。F管を(特に本番で)吹くのは外す恐怖もあり勇気がいります。

ただ実音Cや低音部やB♭管で音程が悪い(楽器の特性で)ところはなるべくF管を使用するように心がけ最近は少しずつF管とも友達になりつつあります。

ですので少し大目にみて下さいね・・。
Posted by ニョッキ at 2007年09月17日 22:53
コメントありがとうございます。
ホルンは、昔から「親子三代経たないと、ホルン吹きはできない」と言われるぐらい、難しいと言われていますね。
私が中学生の頃は、本には「アマチュアはホルンを使うべきではない」と書かれていました。
それが、いつか「アマチュアもホルンを使うべきだ」に変わりました。昔はプロのオーケストラもよくはずしていました。
だから、指揮者に客演を頼むと、指揮者は「ホルンは上手いか?」と聞いたそうです。

なかなか大変とは思いますが、挑戦的ホルン奏者であってほしいと思います。

今度、私の街にウィーン八重奏団がやってきます。
ウインナホルンなので、さらに大変でしょうね。
以前聞いたときは、ホルンがすごく柔らかい音がしていました。ロングトーンがすごくきれいで感動した覚えがあります。
今回の演奏会も楽しみです。

ニョッキさん今後とも、よろしくお願いします。
何かお気づきのことがありましたら、またご意見お願いします。
Posted by 筆者 at 2007年09月18日 20:24
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。