オーケストラの演奏風景を見ると、ふつう、真ん中に指揮者が立っています。もとから指揮者を必要としないとした、オルフェウス室内管弦楽団の場合は、指揮台すらありませんし、そういうオーケストラだということで、演奏会に行きますから驚くことはありません。
しかし、指揮者が演奏の途中で突然消えたとしたら驚きますよね。
そんなことあるわけないって?
いや、実はそういうことがあったんです。
聴衆は驚くでしょうが、もっと驚くのは奏者たちではないでしょうか?
「指揮者が演奏の途中で、突然消えたなんてことがあったんですか?」
「ええ、あったんです」
「ふと前を見ると、指揮者がいないんです!」
「いやあ、驚きましたねえ」
こんなやりとりがありました。
なぜ、指揮者が突然消えたのかって?
実は、指揮者が指揮台から転げ落ちて、客席の方へ転落したんです。
それは誰かって?
言っちゃっていいのかな?
もとNHK交響楽団の常任指揮者、山田一雄さんということです。
彼は転落してから、またステージに上がっていって、何事もなかったかのように指揮をしたということです。
それからかどうかはわかりませんが、指揮台には手すりのようなものがついたものがあります。
いや、ようなではなく、指揮台についている手すりのようなものは、間違いなく手すりです。
指揮者がよろめいて、大事に至らないようにつけたものです。










