オーケストラの曲の中には、作曲家が演奏効果を高めるために、特別な演奏形態を指定しているものもあります。
例えば、レスピーギ:ローマ三部作

レスピーギは本物の小鳥の鳴き声を要求したのです。
実際、それぞれのオーケストラがこの要求をどのように実現しているのかはわかりませんが、打楽器奏者が鳥の声を真似した笛を吹いているという演奏もありました。
また、この曲ではトランペットのソロがありますが、ただP(弱く)の指示があるだけでなく、遠くから聞こえてくる効果を出すために、ステージから離れて吹くようにとの指示があります。
それで、トランペット奏者はそのソロの部分ではステージを離れて、指揮者の見えるステージの袖の引っ込んだところで吹いたりします。
これをオフステージと言います。
この曲に携わった某トランペット奏者が、そのソロを吹こうとした時、ホールの係をしているおじさんが
おい!演奏中に何をする!
と真剣な態度で奏者の腕を掴んで制止しました。
あわてたのは、その某トランペット奏者です。
ソロが台無しになってしまいました。
指揮者もびっくりしたでしょうね。
ホールのおじさんはレスピーギのローマの松を知らなかったんですね。
このように、特別な指示がある曲では、演奏関係者だけでなく、裏方の人たちにも伝えておいた方がいいでしょう。










