オーケストラの曲で、演奏が難しいと有名な部分を紹介したいと思います。
まず1回目は、ムソルグスキー作曲、ラヘル編曲の「展覧会の絵」のトランペットの冒頭部分です。
一見何でもないような楽譜ですが、これがトランペット奏者の中では難しいことで有名です。

この曲はムソルグスキーがピアノ曲として作曲したものです。
それをラベルが管弦楽に編曲して有名になりました。
他の編曲としては、指揮者のレオポルト・ストコフスキーが編曲していますが、よく取り上げられるのはラベルの編曲です。
楽譜に示したのは、この曲の冒頭です。
これをラベルの編曲ではトランペットが演奏します。
しかもソロで演奏するのです。
楽譜はinCで示してあり、トランペットもC管で演奏しますが、トランペット奏者にとって、いきなりこのA(inB♭)を吹くことはかなり難しいようです。
大体、トランペットは五線の中の範囲の音が吹きやすく、五線より上に行く、あるいは下に行くほど難しくなります。
(そういう意味では、この音は易しいように思える)
どこまで高い音が出せるのかは個人差がありますが、トランペット奏者と言われるからには、高い方は二点ハ(五線の上加線2本のド)までは出ないと通用しないでしょう。
楽器を習い始めて、だんだん上手くなっていくと二点ト(五線のすぐ上のソ)までは出るようになるようですが、加線一本のA(ラ)から急に難しくなるようです。
曲の流れでだんだん上がっていくような場合は、まだいいのですが、この難しいA(ラ)をいきなり失敗なく出すことは、精神的にも大変プレッシャーがかかります。

管楽器は、どの音でもいきなり雑音なく、まるで電子オルガンでも弾くように音が出せたら、それだけでプロと言われるぐらいですから、
他の楽器でなら何でもない音ですが、トランペットでこの音を演奏することは大変なのです。
今まで、そんなことは知らなかったという方は、改めてレコード(CD)を聴いてみてください。
もし、あなたの周りにこれを難なく吹けるトランペット吹きがいるとしたら、その人は大した人です。











展覧会の絵の冒頭のトランペット、カラヤンの最晩年に来日した際のコンサートでも、やっぱりトランペットがハズしてしまったのを思い出しました。その後FMでオンエアされたときには、修正されていました。
拝読して勉強になりました。今後も楽しみにしております。
カラヤンはベルリンフィルでしたか?
相当な名手でも、失敗はあるんですね。
録音ばかり聴いていると、プロは何でも完璧と錯覚してしまいますが、やはり生きた人間ですから、ミスはあります。
しかし、ベルリンフィルのような名手が揃ったオーケストラでミスが聴けたのも貴重な経験かも知れません。
今後ともよろしくお願いします。
あれは修正では無くて何日か演奏会有りますから収録日が違うのだと思います・・・・
管理人さんお示しの楽譜はinB♭と書いて有りますが?inCですか?そうでないとお話が合いませんので・・・・