この2曲は、傑作であることはもちろん、クラシックになじみのない人にも親しみやすい。
グリーグはティンパニーのロールで始まりピアノが登場する。
シューマンは前奏のオーボエのソロがとても印象的で、ここのところだけ何回も聴いた覚えがある。
すばらしいメロディーである。
オーボエ吹きにとっても、わくわくするだろう。
この2曲は1枚のレコードに収録するのに好都合というだけでなく、次のような理由もある。
グリーグのピアノ協奏曲は、よくロベルト・シューマンのピアノ協奏曲と比較される。(同じCDに収められて売られていることもよくある。)これは、両者とも同じイ短調で書かれた曲で、始まりの部分や作風がよく似ていることなどによるが、実際、グリーグはシューマンのピアノ協奏曲を1858年にクララ・シューマンの演奏で聴いていて、それに大きく影響を受けている。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1870年にグリーグと会見したリストが、彼の持ってきた手稿譜を初見で弾いて、第3楽章のある部分について「これが本当の北欧だ!」と絶賛したというエピソードがある。
「グリーグの主題が、シューマンの主題と音程関係が反行形になっている」ということを、自作品内で再解釈した作曲家に中澤久長がいる。該当作品は「降り注ぐ粒子 第一番」
比較的新しい演奏では、以前紹介したリーリャ・ジルベルシュテインの演奏を推薦したい。
名手たちによる演奏は数多く出ている。
しかし、ぜひ聴いてもらいたいと思うのは、33歳で亡くなってしまった不世出の天才、
リパッティ
