2009年12月08日

楽器の音色

日本のオーケストラでは、個人が好きな楽器を使って、全体の音色が統一できないと聞いた。

それに反し、海外ではオーケストラ全体の音色を大切にするので、個人が勝手に楽器を選択できないと言う。

ウイーンフイルは、楽団が所有している楽器があって、それを使うようになっているという話は、古くから有名である。

そういう話を聞いてから、オーケストラを聴くとき、どんな楽器を使っているのかということに関心が向くようになった。

特に、最近ではテレビがハイビジョンとなり、アップで映るとメーカー名の刻印までわかる時がある。

先日、放映された、プレトニョフ/ロシア・ナショナル管弦楽団も、その辺にも注意して見ていた。

クラリネットは1番が、クランポンのトスカで2番はプレスティージュだった。
自分の演奏している楽器はわかりやすい。

近年、めっきり少なくなったのは、バスーンのコンセルバトワール式だ。

パリ音楽院管弦楽団の奏者が使っていたという話は、有名だったが、今のパリ管は使っていないだろう。

クラリネットはフランス系で、バスーンはドイツ系というのもおもしろい。

最近のオーケストラで、多くなったと感じるのは、トランペットがロータリー式であるということだ。

ロータリーに特徴があるのか、ロータリートランペットのメーカーがそういう楽器を作るのか、私にはわからないが、ロータリートランペットでは、よく見かけるバルブ式のものより音色に鋭さがなく、ホルンや弦とよく解けあうように感じる。

ロシアのオーケストラと言えば、トランペットがオーバーブローで吹きまくるというのが特徴だったが、最近はそういう奏法も見かけなくなった。

フランスやドイツのオーケストラのような吹き方になってきた。

ベートーヴェンの交響曲では、コントラバスーンがよく出てくるが、果たして必要なのかといつも思う。

あるマネージャーに聞いたことがある。

「コントラバスーンって必要ですか?」

「指揮者によっては、舞台に並んでいないと、ないじゃないかという人がいるんですよ。それで、並べておくと、満足しますから・・・」

と言うことだった。

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2008年02月20日

アマチュアオーケストラの練習・運営

カラヤンは、オーケストラの弦楽に対して「室内楽のように弾け」と言ったという。

この言葉を私なりに考えてみると、オーケストラは弦楽四重奏+コントラバスが中心になり、そこに金管打が加わるという構造とまずとらえる。

つまり、弦楽四重奏のチームがいくつかと木管五重奏、金管アンサンブル、パーカッションのそれぞれのチームにコントラバスが加わるとオーケストラができる。

なぜ、こんなことを言うかというと、人は大勢になるほど集まりにくくなる。
これが、アマチュアオーケストラの練習のネックになる。

アマチュアの場合、生活を支える仕事を持っていて、仕事の合間をぬって練習をすることになるからである。

日曜日に練習をすることにしても、日曜日が仕事という人もいるし、普通は日曜日が休みの人でも都合が悪くなることもある。
アマチュアオーケストラの練習の悩みの第一は、なかなか集まれないということだ。

この欠点を少しでも回避するには、集まる人数をなるべく少なくすることだ。
それで、先に述べた弦楽四重奏、木管五重奏、金管アンサンブル、打楽器のチーム別で練習を考えるという案が考えられる。
コントラバスは、弦楽器のチームに入ると固定しないで、適宜、木管、金管、打楽器に合流することを考えてもよいと思う。

それぞれのアンサンブルができていれば、オーケストラはあまり苦労することなくまとまる。

だが、大変よい考えだと思うのだが、現実、なかなかうまくいかない。
その原因は、オーケストラ全体をボスのような一人が取り仕切っている場合、このボスがワンマンでいつも全権を握っていたいという性格である場合だ。
こういう人は、練習の能率を考えず、いつも全員を取り仕切っていたいと考えているからだ。

また、それぞれのチームにリーダーがいないという場合もある。
(リーダーがいないのか、リーダーを育てようとしないかどちらかはわからないが)
しかし、それぞれのアンサンブルにリーダーがいないということは、オーケストラ全体の演奏でもやりにくいことだから、リーダーを育てていくということは大切なことである。

一朝一夕にはいかないが、オーケストラは、いくつかのアンサンブルが集まってオーケストラという大合奏に持って行くという方向を目指すのがよいと私は考えている。

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2008年01月18日

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団について、
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、次のように説明してある。

ウィーン国立歌劇場のオーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団の団員のうち、入団を認められた者が自主運営団体たるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を構成する。当然、ウィーン国立歌劇場管弦楽団員であってもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団員ではない者もいる。ちなみに歌劇場のオーケストラは150名ほどだが、ウイーン・フィルのメンバーは120人ほどでである。その演奏法や水準にはほとんど差が無いが、奏者が若かったり、外国人だったりしてその差が付けられる。[要出典]大型の編成を求められる曲(例えばマーラー)では国立歌劇場の団員もエキストラとして出演する場合もある。

英語表記のVienna Philharmonic Orchestraの頭文字を取ってVPOと表記されることもある。正式な略称はドイツ語表記よりWPhであるが、もっと簡単にWPともする


このオーケストラを聴く上での特徴は、

◆代々オーケストラが所有している楽器にて演奏を行う

◆ホルンが一般のオーケストラと違って「ウィンナホルン」という特別製のホルンを使っている

◆クラリネットがウィーンアカデミー式というウィーン特有なものを使っている

であろう。

代々オーケストラが所有している楽器を使うということは、伝統的に音色を守っているということである。

オーケストラ固有の音色を守るということについては、外国のオーケストラでは意識しているようである。

かつて、ドイツへ留学したA君は学費を稼ぐために、ドイツのオーケストラのオーディションを受けたが、演奏の試験あと、何人かで話し合っていたのは、音色がオーケストラに適するかどうかということだったと話してくれた。

結局、彼は自分の楽器でよいということになったそうだが、音色が問題になった場合は楽器を替えなければならないということだった。

さて、再びウィーンフィルの話だが、伝統的な音色を守る他に、ウィンナホルンという特別な使うということだが、このホルンは通常のホルンより管長がさらに長い。

そんな話初めてですという人は、機会があったらウィーンフィルのホルン奏者の写真を見てください。
奏者の吹き口の付近から伸びている管が、普通のホルンより巻きが余分についていることがわかると思います。

普通のホルンでも管が長いせいで、ホルンは音がはずれやすいのだが、さらに長いウィンナホルンでは一層演奏が難しくなる。

なぜ、わざわざそんな楽器を使うのかと言うと、音色を聴いてみるとよくわかる。

非常にまろやかな、柔らかい音がする。

クラリネットのウィーンアカデミー式も通常のクラリネットより柔らかいというか、弦楽器によく解け合う音色がする。

長きにわたってウィーンフィルの首席奏者を務めた、アルフレート・プリンツ氏に会った時「どこで作られた楽器ですか?」と聞くと
「ハンマーシュミットです」と答えてくれた。

もし、興味のある人は「オスカー・ハンマーシュミット」というメーカー名で日本にも輸入されているので、お金のある方は試してみてください。

プリンツ氏はウィーンフィルを退団するとすぐに25歳年下の女性を奥さんにしました(これは余談ですね)。

purintu.jpg
彼の演奏による、モーツァルトの協奏曲のCDが発売されていますので、興味のある方はウィーンアカデミー式の音を聴いてみてください。

それはそれは魅力ある音がします。

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posted by dolce at 23:29 | Comment(3) | TrackBack(1) | オーケストラ

2007年12月18日

パリ管弦楽団/エッシェンバッハ

先日、NHK音楽祭の放送で、パリ管弦楽団/クリストフ・エッシェンバッハ指揮、を聴いた。

プログラムは、ストラヴィンスキーとラヴェルの作品だった。普通の放送帯でも音質がよくなったので、よりオーケストラの特徴がよくわかるようになった。

こういう番組になると、私は音声を専用のアンプとスピーカーに切り替える。
こうすることで、低域から高域までより周波数がフラットになる。

アンサンブルは、文字通り常に調和を考えて演奏するものだが、パリ管弦楽団の場合は、響きが外に外に向かっていくという感じがした。

言い方を変えると、音がくったくなく出てくるというか、各奏者が遠慮しているという感じがない。
だから、聴いていると、ストレスがなくなる。
調和のために、我慢しているという感じがないのだ。

音は明るく輝いていて、きれいだ。このきれいさは、クリーヴランドとも違う。
ストラヴィンスキーの火の鳥もよかったし、エッシェンバッハは特にラヴェルに思い入れがあるような気がした。

ラヴェルの「ラ・ヴァルス」に聴き入ってしまった。そして、新たな発見があった。
エッシェンバッハによって、細部にまでとぎすまされたアンサンブルは、大変魅力であったので、このCDが発売されていないかと思って探したが見あたらなかった。
今後、発売されることを期待したい。
できれは、レコードを出してもらいたいが。

締めくくりは、ラヴェルの「ボレロ」で出だしが「速いな」と感じてドキドキしたが、聴いているうちに違和感を感じなくなった。
これまで、聴いている演奏とはやや速いテンポであった。

スネアドラムは後半から、奏者が二人になる演奏もあるのだが、この演奏は最後までひとりであった。
スネアドラムの奏者を木管楽器と弦楽器の真ん中に配置して、全体をリードする形をとっていた。

それにしても、この曲は、サキソフォンがクラシック楽器として調和しているのに感心する。

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posted by dolce at 00:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | オーケストラ

2007年09月01日

弦楽四重奏

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オーケストラの編成の、弦楽の第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの中からそれぞれ一人ずつ奏者を選出すると、弦楽四重奏という演奏形態(アンサンブル)ができる。

同族の楽器でソプラノ、アルト、テナー、バスの音域をカバーしているので、非常に親密性が高い。

コントラバスは弦楽器であるが、通常、弦楽四重奏には含まれない。
シューベルトが第二ヴァイオリンを入れなくて、コントラバスを入れた弦楽四重奏の形態で曲を書いているが、珍しい。

弦楽四重奏は、作曲家晩年の作品や、作曲家が非常に精神性が高い境地で作曲された曲が多いので、芸術性の高い曲が多いが、クラシックの中のクラシックと言えるほど、理解も難しい曲が多いせいか、録音が発売されても商業的に採算ががとれず、早く廃盤になることが多い。
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2007年09月01日

管楽器の配置

kanHaichi.gif
オーケストラの管楽器の配置をもう少し詳しく見ると、図のように、1番奏者が中央にくるように並んでいる。
これは、1番奏者が主に主旋律などを奏し、2番奏者が1伴奏者のハーモニーをつけるという従の関係にあるからである。

そして、各楽器の1番奏者が近くにいることで、互いの音が聞きやすく合わせやすくなるからである。

たとえば、オーボーとフルート、オーボーとフルートとクラリネットのそれぞれの1番がユニゾンで奏するように書かれている楽譜は多い。

クラリネットとバスーンの1番同士のユニゾンもよく出てくる。

トロンボーンはトランペットと親戚の楽器で、やはり1番同士の協調性が必要な曲も多い。

図にホルンが描いてないが、ホルンは金管楽器でありながら、音質がどの楽器とも混じりやすいので、オーケストラ全体の和音の内声を受け持つ役割をする。

オーケストラ全体のハーモニーが調和よく響くための、重要な役割を持っているため、ホルンの技量を気にする指揮者も多いようだ。

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posted by dolce at 15:55 | Comment(0) | TrackBack(2) | オーケストラ

2007年08月29日

オーケストラの楽器配置

orchestra.gif


図に示したものが、現在のオーケストラの標準的な楽器配置である。
舞台に向かって、左から右にかけて高音楽器〜低音楽器に大体配置されている。

必ずこのように配置しなければならないという決まりはない。
要するにアンサンブルがしやすい、音の混じり方がよいなどを考慮して配置されていると考えればよい。

指揮者によっては、この配置を変える人もいる。
最も、大きく変更していたのは、ストコフスキーで、彼の場合は木管楽器を図のチェロにあたるところに配置していた。

指揮者は、自分の好きな配置で指揮をすることになれているので、常に頭の中では、自分の配置の方向から音が聞こえてくるのを意識しているので、配置が換わっていると混乱してやりにくくなる恐れがある。
自分の意図した楽器と違う方に、合図を送ってしまうことも考えられる。

最前列の指揮者のすぐ左でヴァイオリンを弾く人が、コンサートマスターと言われる人で、学校で言えば、クラスの学級委員のようなものだ。

「ブァイオリンの弓の方向が、みんなよく揃っていますねえ」という人がいるが、弦楽器の弓を引く方向は、アップとダウンがありどの方向から引き出すのかは、作曲家が楽譜に明示している場合もあるが、ほとんどは書いてないので、アップかダウンはコンサートマスターが決める。

楽員はみな必ず鉛筆を持っていて、アップ、ダウンを記号で書き入れる。
一つの曲を演奏するのに、弓の方向に限らず、おおよそのことは指揮者が指示する前にコンサートマスターが指示することが多い。
だから、コンサートマスターには他の楽員より負担が多くなるので、プロのオーケストラでは交代制をとっている。
コンサートマスターとして雇われれば、どの演奏会に出演するかあらかじめ決められていて、コンサートマスターはその曲について責任を持つ。
また、指揮者の指示は全員が見ているのだが、コンサートマスターの指示を見て音を出すというようなことも、オーケストラでは行っている。

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2007年08月12日

BBC交響楽団

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BBC交響楽団(The BBC Symphony Orchestra、びーびーしーこうきょうがくだん)は、英国放送協会(BBC)の主オーケストラであり、イギリスの主要オーケストラの一つである。

BBC交響楽団は1930年に指揮者・エイドリアン・ボールトによって創設された。ボールトは1950年まで首席指揮者の地位にあり、その後同ポジションはマルコム・サージェント(1950年-1957年)、アンタル・ドラティ(1962年-1966年)、コリン・デイヴィス(1967年-1971年)、ピエール・ブーレーズ(1971年-1975年)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1978年-1981年)、アンドルー・デイヴィス(1989年-2000年)、レナード・スラットキン(2000年-2004年と引き継がれ、2006年のBBCプロムス初日からはイルジー・ビエロフラーヴェクがその任に就くことが2005年に発表された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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BBC交響楽団は日本で言うと、NHK交響楽団のに相当するようなオーケストラと思われる。

このオーケストラの書評を読むと、特徴のないオーケストラのように書いているものもあるが、わたしが聴いた感じでは、とんでもないことだと思った。

日本のオーケストラの水準は決して低くないと思うし、演奏者のレベルも世界から見ても見劣りのするものでないと思うのだが、これは、日本人という性格からくるのか、何か淡々とした演奏が多いと感じてしまう。
まあ、一応やっていますと聞こえてきてしまうものが多いのだ。

BBC交響楽団を実際に聴く前には、そのような先入観を持っていたが、実際聴いてみると、そんな感じは吹っ飛んでしまった。

日本公演にやってきた時、連日のようにスケジュールが入っているので、片付け仕事のように演奏していくのかなと思っていたら、演奏が始まると、オーケストラはひたすら音楽の世界に没入し、演奏の各所から情熱が伝わってきた。

手抜きをしているなんて、少しも感じられなかった。
奏者はみな全身全霊で、指揮者を中心としてメッセージを伝えている。
一生懸命、お客さんにサービスしているというより、これが自分たちの空気、日常、生活であるといったようで、自然と音楽が自分たちの身体の一部でもあるかのように感じられた。

私はシベリウスという作曲家は交響詩「フィンランディア」ぐらいしか聴いたことはなかったが、BBCのシベリウス(交響曲第2番)を聴いてからもっとシベリウスを聴こうと思ってしまった。
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posted by dolce at 14:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーケストラ

2007年08月10日

クリープランド管弦楽団

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クリーヴランド管弦楽団(クリーヴランドかんげんがくだん、The Cleveland Orchestra)はアメリカ5大オーケストラの1つ。アメリカ合衆国のオーケストラで最もヨーロッパ的な響きのするオーケストラと認められており、世界屈指のオーケストラの1つである。

1918年にアデラ・プレンティス・ヒューズにより、ニコライ・ソコロフを常任指揮者に迎えて創立された。

オハイオ州のクリーヴランドを拠点とする。冬季はクリーヴランドのセヴェランス・ホールで、夏季はクヤホガ・フォールズのブロッサム・ミュージック・センターで演奏を行なっている。

発足当初から、米国東部全体で演奏旅行を行い、ラジオ放送への出演やレコード制作にも取り組んできた。1960年代からは西海岸にも進出して演奏旅行を行なっている。

歴代の首席指揮者ないしは音楽監督は、アルトゥール・ロジンスキ(1933年〜1943年)、エーリヒ・ラインスドルフ(1943年〜1944年)、ジョージ・セル(1946年〜1970年)、ピエール・ブーレーズ(音楽顧問1970年〜1972年)、ロリン・マゼール(1972年〜1982年)、クリストフ・フォン・ドホナーニ(1984年〜2002年)である。2002年から、この地位はフランツ・ウェルザー=メストが務めている。

ジョージ・セルの20年以上に渡る音楽監督時代に、大幅な楽員入れ替えや猛烈なトレーニングにより、「セルの楽器」と呼ばれるほど空前絶後の精緻なアンサンブル能力を獲得し、それまでのアメリカの平凡な地方オーケストラの一つから、全米トップファイヴの一つに上り詰め、以来世界のトップオーケストラの一つとして評価され、今日に至っている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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このオーケストラを聴いたのは、ジョージ・セルが亡くなった翌年、日本公演の時だった。
この時の指揮者は、ロリン・マゼールだった。

他のどのオーケストラとも音色の違いが際だっていた。
すごく透明な音で、チャイコフスキーの悲愴が澄みわたって聞こえてきて、こんなきれいな悲愴でいいのかと思ってしまった。

アンサンブルが徹底していて、弦楽の各部が全く一つの楽器のように聴こえてくる。
指揮にすごく敏感で、ちょっとした合図にも機敏に反応する。

こういった徹底ぶりは、ムラビンスキー/レニングラード管弦楽団に似たところがあるが、音色はかなり違う。

クリーブランドが日本で演奏すると聞いたとき、ぜひ聴きに行こうと思っていた。
というのは、当時CBSソニーが録音契約をし「ピエール・ブーレーズ指揮/春の祭典(ストラヴィンスキー作曲)」のレコードを聴いたからだ。

この難曲をここまで、音の細部にわたるまで克明に再現した演奏を聴いたことがなかったからである。
なんと言っても、オーケストラの技術力が卓越していて、音のスピード感、切れ味といったものがとぎすまされていて、春の祭典の演奏には最も適していると思われる上に、この種の曲にかけては得意だろうと思われるブーレーズの指揮、それにCBSソニーの優秀録音という好条件が重なってすばらしいレコードができたことは喜ばしいことだった。

オーケストラの主な歴史にもあるように、ジョージ・セルが音楽監督に就任してから徹底した練習を繰り返し、世界に冠たるオーケストラになったときは、メンバーの3分の2が入れ替わっていたということであるから、これはすごいことである。

セルは独裁者と言われ、十本の指全部を使って指揮をしたとも言われ、クリーブランド管弦楽団は「セルの楽器」とも言われた。

指揮者にはセルのような独裁者タイプの人もいれば、そうでない人もいる。
これはどちらがよいという問題ではなく、それぞれの良さがある。
ただ、その配下で活動できる人とそうでない人は、性格的にいるようで、もとクリーブランド管弦楽団のメンバーであったあるヴァイオリニストは「セルは完全を求めるあまり、奏者をだめにしてしまう」とも言っていた。
posted by dolce at 14:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | オーケストラ

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