

演奏:
★★★★★録音:
★★★クライバーと言っても、カルロス・クライバーではなく父の
エーリッヒ・クライバーの方である。
NHKのBSで
カルロス・クライバーの特集が放映されたが、非常に興味深く鑑賞した。
カルロスは当初、工業大学へ進路をとっていたが、どうしても音楽への情熱が断ちきれず、父のエーリッヒに指揮者になりたいと申し出た。
父は1年経ってダメならあきらめさせると言ってやらせてみたということだった。
その後は、よく知られているように、指揮者としては大成功の道を歩むのだが、カルロスにとっては、どうしても大指揮者エーリッヒの影がつきまとうのを苦にしていたと言われる。
動画で見ると、父の指揮と息子の指揮ではずいぶん違うし、音楽の方向そのものも違っている。
二人は親子と言っても、全く別々の指揮者と言える。
しかし、父、エーリッヒが大指揮者として名声が高かった頃の演奏はどんなものか気になるところである。
そういう意味で、このCDは貴重な音源と言える。
ステレオのないころの古い録音だから音はよくないが、演奏は魅力ある。
オーディオ機器ばかりに熱が入っていると、ついよい録音ばかり探しがちということがあるが、録音がよくても演奏のよくないものは結局聴かなくなる。
だから、音楽ライブラリは演奏のよさを中心にして蒐集する。
本CDに収録されている曲目等を以下に紹介する。
ディスク:1
1. 交響曲第5番変ロ長調D.485(シューベルト)/北ドイツ放送交響楽団
2. 交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」(ベートーヴェン) /チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ディスク:2
1. 交響曲第40番ト短調K.550(モーツァルト) /ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
2. 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28(R.シュトラウス) /ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
3. 序曲「謝肉祭」op.92(ドヴォルザーク) /ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
4. ワルツ「天体の音楽」op.235(ヨゼフ・シュトラウス) /ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
5. 喜歌劇「ジプシー男爵」序曲(J.シュトラウス2世) /ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
6. 仲良しのワルツop.367(J.シュトラウス2世)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
始めにシューベルトだが、久しぶりに「いい音楽」シューベルトはいいなあと感じた。
シューベルトはホッとする。



posted by dolce at 09:28
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