2010年02月14日

耳に心地よい金管アンサンブルを

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トランペットの、ティーナ・ティング・ヘルセットを中心とする金管アンサンブルと思われるが、このように聴きやすい金管アンサンブルはいいですね。

力んだり、力で押しまくるようなアンサンブルは聴いていて疲れる。

演奏する方も、余計な力が入っていない演奏は聴きやすい。

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2010年01月04日

ウィーンフィル ニューイヤー2010

今年はウィーンフィル恒例のニューイヤーコンサートをテレビで視聴した。

指揮はジョルジュ・プレートル。
ジョルジュ・プレートル(Georges Prêtre, 1924年8月14日 - )はフランスの指揮者である。

ノール=パ・ド・カレー地域圏のヴァジエール(Waziers)出身。パリ音楽院で和声法をモーリス・デュリュフレに、指揮法をアンドレ・クリュイタンスほかに師事。卒業後はフランス国内の数多くの小さな歌劇場で指揮を執った後、オペラ=コミック座でリヒャルト・シュトラウスの『カプリッチョ』を指揮してパリデビューを果たす。1961年にはコヴェントガーデン王立歌劇場でイギリス・デビューを果たした後、1960年代後半にニューヨーク市・メトロポリタン歌劇場やミラノ・スカラ座にも初登場を果たす。多くの機会で晩年のマリア・カラスと共演し、ジョルジュ・ビゼーの『カルメン』やジャコモ・プッチーニの『トスカ』の録音は歴史的名盤と呼ばれている。一時オペラ座の音楽監督も務めた(1987年に同楽団を率いて来日公演を行っている)。また、ウイーン交響楽団の第一客演指揮者(1986年 - 1991年)もつとめ、フランス音楽以外のレパートリーもこなしている。またウイーン響での来日公演も複数回行われている。

オペラを別にすればジョルジュはフランス音楽の専門家として最も有名で、とりわけフランシス・プーランクと縁が深い。プーランクの歌劇『人間の声』をオペラ=コミック座で1959年に初演し、1963年には『7つのレスポンソリウム(Sept répons des ténèbres)』を初演している。1999年にはプーランク生誕100周年を記念して、一連の演奏会を催した。2008年と2010年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートを指揮した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

newyear2008.jpgウィーンフィルでのニューイヤーコンサートは2回目で、CDも発売されている。
人気があるようで、今年2010年のものも、早くも発売予定である。

ニューイヤー・コンサート2010

今年は自宅のテレビが液晶の大型になったので、オーケストラのメンバーの様子もよくわかった。
伝統的な会場の美しさもよくわかった。

今となっては、ステージがやや狭いような感じもする。

演奏はさすがというもので、人気が高いのもうなずける。

私はこのジョルジュ・プレートルという本年85歳の指揮者は好きだ。
振りすぎない指揮に好感が持てる。
もちろん音楽性も超一流だが、この振りすぎないということが、演奏者の持ち味を生かすことにつながると思う。

何から何まで制御して、自分の楽器のようにオーケストラを操る指揮者もいるが、それはそれとしての良さがある。
そういう代表格としては、ジョージ・セルが挙げられると思うが、クリーブランドに籍を置いたことのあるヴァイオリン奏者は「セルは完璧さを求めるあまりに、奏者をダメにする」と言ったという。

だが、だからと言ってセルの指揮者としての価値を落とすものでもない。
音楽という芸術に関して、正解が一つということはないと思うからである。

それでも、この指揮者は何でこうも振りたくるのだろうと思う指揮者もいる。孤軍奮闘している割に、オーケストラには伝わっていないばかりでなく、音楽を滅多切りにしズタズタにしている場合がある。

佐渡裕もかつては孤軍奮闘の指揮者と思ったが、最近見た指揮ではそういうことがなくなっているようだ。

ジョルジュ・プレートルは高齢だが、これからも歴史に残る名演を残してほしいものだと思う。
録音はDECCAがすることになると思うので、これも期待できる。



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2009年12月06日

ミハイル・プレトニョフ/ロシア ナショナル管弦楽団

NHKハイビジョンTVでは、毎週日曜日深夜(0:00〜)よりクラシック番組がある。

本日も1:00より、ミハイル・プレトニョフ/ロシア ナショナル管弦楽団の演奏を聴いた。

0:00からはNHK交響楽団の演奏だったので、この二つのオーケストラの音色が明瞭にわかった。

NHK交響楽団はすばらしいオーケストラなのだけど、私はいつもストレスを感じる。
それは、何か感情を抑えて演奏しているように感じられるからである。
この日のN響は指揮者がギレギエフだったので、期待したが、やはりギレギエフの良さは今ひとつ発揮されていなかったように思った。

これは、私のN響に対する先入観かなと思っていたが、その後のロシア ナショナル響を聴いたら、やはり違うんだと感じた。

ロシア ナショナル響の方が音色が明るく、時々「すばらしい」と感じる響きがあった。

曲目は、ベートーヴェンの交響曲第7番と、同じく第5番だった。

ミハイル プレトニョフはすばらしい指揮者で、ロシア ナショナル響との関係も良好と感じられた。

プレトラョフは細部まで細かく行き届く指揮者で、フレーズの終わりを丁寧に指示する。

人によっては、ソロ奏者もコントロールすると言う人もいるかも知れない。
別の見方をすれば、ロシア ナショナル響はプレトニョフの楽器というようでもある。

プログラムがベートーヴェンの7番が先で、後に5番を持ってきたというのも、なるほどと思えるものだった。

私は7番の演奏の方が好みだったし、指揮者に合っていると思った。











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2009年10月09日

第1652回N響定期公演

− 第1652回N響定期公演 −             
                              
「序曲“コリオラン” 作品62」      ベートーベン作曲
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58」 ベートーベン作曲
        (ピアノ)クリスティアン・ベザイディンオート
                              
「交響曲 第7番 イ長調 作品92」    ベートーベン作曲
                              
                  (管弦楽)NHK交響楽団
             (指揮)クリストファー・ホグウッド
                              
  〜東京・サントリーホールで録画〜 
   

我が家もテレビもデジタル化し、画質、音質もレベルアップした。

本日聴いたこの演奏会は、期待はずれ。

指揮者は、偉い人なんだろうが、練習でオーケストラに何か要求したの?
という演奏だった。

一応プログラムを消化するという程度の演奏会で、これではN響の演奏会のお客さんが減るのも無理もないだろう。

指揮者のクリストファー・ホグウッド、ピリオド奏法はいいんだけど、ベートーヴェンについて、どれほど勉強なさったのですか?
と言いたい。

オーケストラはそれなりに一生懸命だが、指揮者が客演を利用して、ベートーヴェンの練習をしていたみたいな演奏会でもあった。

ピアノ協奏曲では、独奏者はすばらしいが、そのよさを生かしていなかったと思うし、交響曲7番では、クライマックスにかけての緊張感や盛り上がりに欠けた。

ややもすると、指揮者よりオーケストラが先に行っているようなという感じもあった。

指揮棒を使わないのはいいんだが、袖の赤いボタンが目立ちすぎ、指輪も目障り。

指揮者は演奏者の立場に立って、視界に変なものが入らないようにしてもらたい。

プロとしては、非常にポピュラーなレパートリーであるはず、スコアにかじりつかなくても振れるぐらい勉強してきてください。

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2009年07月26日

N響アワー アルプスに登る交響曲 

日曜日のN響アワー、今日はリヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲。

テレビで視聴したのははじめて。
編成が大きい。

ティンパニ奏者は二人、二管編成に、普通よりは多い金管。
いつもながらN響の奏者のみなさんは、冷静だなあと感じました。

maestoro.jpg音楽にのっているというと、体が動くということを想像しがちかも知れないが、私はそんなことは思っていない。

体は動かなくても、体の中から発散するというか伝わってくるものがある。

今日感じたのは「ああいつものN響だ」ではなく、指揮のこと。
テレビの良さは、指揮が見られることである。
エド・デ・ワールト氏の指揮は実にすばらしいが、今日は別に思い出したことがある。

昔、指揮を習ったとき「指揮者は光るものを身につけてはいけない」と言われたことである。

エド・デ・ワールト氏の指揮が見やすいと感じたことの一つに、黒の服装に光るもの、目立つものは何もない。

だから、指揮棒がよけいにみやすい。

指揮をしている人は、マイペースでやっているせいか、指揮を見る側の立場にたってみるということが少ないのではないか。

ひどい人になると、腕時計をしたまま指揮をしている。
演奏者からしたら、目障りである。

時計はぜひはずしてもらいたい。

晴れの舞台なのだけれど、指揮者は飾り立てない方がよい。

カフスボタンの光るのもよくない。

とにかく、目立つものを身につけるのはよくない。

一応、私はそういうことに気をつかっている。
そのせいで、よく時計を忘れてくる。

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2009年07月18日

ミシェル・ルグラン

ミシェル・ルグランは、映画「シェルブールの雨傘」の音楽を作曲した人。

自身、コンサートに出てピアノを弾いていますが、こんな演奏を聴くと、こんな風にピアノが弾けたらいいなと思います。
michel_legrand.jpg思えば、このころは名画がたくさんありました。

今は、CGやその他のトリックを使って観客を圧倒する映画が多いですが、この当時はそういうことがなかったですね。

名画には必ずと言ってよいほど、すばらしい曲が作られて、その曲がまた、その頃を思い出させます。

映画と映画音楽は、人生の1ページを刻むものになっていると思います。

音楽はポピュラーとかクラシックとかジャンル分けをしていますが、それがまたポピュラーフアン、クラシックフアンという分類を生み出しますが、それが垣根にならないようにしたいものです。

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2008年03月11日

ブラームスチクルス

昨日(日曜日)はNHK-FMで高関 健/東京フィルハーモニー交響楽団・ブラームスチクルス(ブラームス/交響曲第1番〜第4番)を録音によって聴いた。

746回、747回の定期公演の録音によるものだが、曲順は4、2、3,1の順だった。

まず、昔のことを思うと、日本のオーケストラもずいぶん上手くなったと感じた。
昔はプロでもホルンは4人のハーモニーが不安定ということもあったが、今ではどのパートもしっかりしている。

しかし、上手くなった、奏者のレベルが上がったということと、実際の演奏が訴えるものとはストレートに反映しんいところが、オーケストラの難しさかなということも感じた。

生意気に、批評をすると、総じて演奏は可もなく不可もなくというところで、これがCDで発売されていたらと考えると、私は買わない。

上手なんだけど、もっと感動とか熱気がほしいと感じてしまうのだ。
多分、練習回数を増やして、ひとりの音楽監督のもとで薫陶を重ねたらすごくいいオーケストラができるようにも思う。
その辺がはがゆいところだ。

今日(月曜日)はNHK-FMでチャイコフスキーの第6番「悲愴」が聞こえてきた。
こちらは、ぐんぐん迫ってくるものがあって、途中からだが最後まで聴いて、どこの演奏なのか興味を持ったら、タリ指揮、フランクフルト放送交響楽団だった。
タリはエストニア生まれの新進指揮者ということで、楽しみな人が登場した。

レコード芸術という雑誌を買うと、サンプルCDがついてくるが、1月号では金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏が載っていた。
曲目はブラームスの交響曲第1番。
メンバーは50人とあるが、こちらはなかなか説得力のあるすばらしい演奏で、こういう演奏をこれからも期待したいと思った。
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2008年01月27日

N響アワー もっと知りたい・ヴィオラ"魔法の楽器"

今日のN響アワー(教育TV)は、ヴィオラを取り上げていた。

プログでもとりあげたところなので、タイムリーであった。

「N響主席ヴィオラ奏者が語るヴィオラの魅力」と題して、モーツァルトの協奏交響曲などを演奏した。

興味をひいたのは、N響主席奏者の佐々木亮さんがヴィオラと出会った時の話だった。

番組の話でもあったように、幼少からヴィオラを学ぶ人はいない。
彼も、ヴァイオリンから学んだのだが、アメリカに行った時、あることからヴィオラを弾くことになり、ヴィオラと出会ったのだが、その時のしっくり感から、自分に合った楽器ということを感じたらしい。

確かに、楽器というのは相性があると思う。

私の経験でも、楽器を替えてやったら、上達するようになった子どもがいる。

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posted by dolce at 23:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | コンサート評

2008年01月03日

年越しクラシックを聴いて

まず恒例の、第九を聴いた。
このところ、国立音楽大学の合唱には、私としては注目している。
それは、前回の第九の合唱が印象深かったこと、同大学の学生から成る女性合唱団の演奏会を聴いて、すごくよかったからである。

今回の放映では、国立音楽大学の第九に備えての練習風景が紹介された。
すばらしい指導者と、真剣な学生の態度から、レベルの高い合唱ができているのだということを知った。
こういう姿勢は、アマチュアはもっと見習わなくてはいけないと思った。
音程の悪さや歌詞の理解不足を指摘され、素直に受け入れて取り組んでいる学生の姿はすばらしい。

放送された第九の演奏は、すばらしいオーケストラと合唱団が揃っていながら、少し残念に思ったのは、燃焼不足と感じたことだった。

指揮者とのマッチングが悪かったのか、日程の問題かはわからないが、多分そのことは指揮者も感じていたのではないかと思う。

ただ、4日連続の演奏会の初日の録画だったので、その後はもっとよかったのかも知れない。

放送はその後、2007年を振り返る演奏会の記録が放送されたが、印象に残っているのは、チャイコフスキーコンクールで優勝した神尾真由子さんの演奏だ。

私としては今まで聴いたことのない、独奏ヴァイオリンの演奏スタイルだった。
私自身、クラリネットでこの曲に何度か関わりを持ったことがあるが、私が今まで聴いてきたヴァイオリンコンチェルトは全体の流れがもっとスーッと通過してしまう演奏だった。
それに比較すると、神尾真由子さんの演奏は、粘る演奏という印象が強かった。
そういう意味では個性的な演奏と思ったが、個性的な演奏がコンクールではどう評価されるかということに興味がある。

チャイコフスキーコンクールという世界的なコンクールであるから、審査は相当に慎重に行われるのだろうと思うが、難しいのは個性をよしとするのと異端的にみられて評価が下がる場合があるのではということだ。

しかし、演奏家のグレードというものは、少々変わっていようがグレードの高いものは高い。
いわゆる「格の違い」というものだ。

マイナーなコンクールになると、審査員もへっぽこがいて、その格の違いがわからない人もいる。

思い出すのは、マリッツオ・ポルリーニがショパンコンクールに出場したとき彼は二位だったが、審査員をしていたマルタ・アルゲリッチが審査を不満として返ってしまったことである。

話を元に戻して、とにかく今までに聴いたことのないスタイルのチャイコフスキーを聴いたが、もちろん私ごときが偉そうなことを言うべきでないし、言うつもりもない。ただ、正直な印象を語っただけである。

しかし、演奏スタイル以上にずっと関心をひいたのは、すばらしくよい音色で楽器がよく響いていたことだ。
弦楽器は楽器のハンディもあるというので、調べてみたら神尾の演奏で使われるバイオリンは、1727年製作のアントニオ・ストラディヴァリで、大手飲料メーカーから貸与されたものだとあった。

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2007年12月10日

N響の幻想交響曲

昨日(日曜日)NHK教育テレビで、NHK交響楽団、指揮、小林研一郎でベルリオーズの幻想交響曲を演奏していた。

個々の演奏技術はすばらしいのだけれど、ミンシュ/ボストンと比べると、演奏密度が違うという感じがした。
指揮者は熱演で好感が持てた。

指揮者との練習回数もそんなに取れないだろうから、徹底はしないだろう。

第五楽章しか放送されなかったが、細部にわたって徹底しないのは歯がゆい感じもする。

個人の演奏技能がいくら高くても、演奏解釈が徹底しなければ、アバウトな演奏になってしまう。

例えば、曲の終わりの三連符はもっと厳しくきちんと演奏してもらいたい。

この文を書きながら、今、ミンシュ/パリ管を聴いているが、やはり端正なきちんとした演奏だ。
指揮者が同じでもボストンとはカラーが違う。
これは、またすばらしい演奏だ。

ミンシュの幻想交響曲はすばらしい。

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posted by dolce at 18:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート評

2007年11月11日

ウィーン八重奏団

今回はウィーン八重奏団のコンサートを聴いた。

メンバー

第一ヴァイオリン ヴェルナー・ヒンク
第二ヴァイオリン フーベルト・クロイザマー
ヴィオラ     ハンス・ペーター・オクセンホファー
チェロ      フリッツ・ドレシャル
コントラバス   ミラン・ザガット
クラリネット   ペーター・シュミードル
ホルン      ロナルド・ヤネシッツ
ファゴット    シュテパン・トゥルノフスキー

曲目

モーツァルト: セレナード第13番 ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」モーツァルト: クラリネット五重奏曲 イ長調k.581
J.シュトラウスU:ワルツ「春の声」
J.シュトラウスU&ヨーゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
J.シュトラウスU:ポルカ・シュネル「浮気心」
J.シュトラウスU:アンネンポルカ
J.シュトラウスU:アンネン・ポルカ
J.シュトラウスU:ワルツ「ウイーン気質」
J.シュトラウスU:チャールダッシュ 〜オペレッタ「騎士パスマン」より

実に美しい音だ。
音の解け合い、バランス、意気のあった演奏に引き込まれ、演奏会が短く感じられた。
私はオーディオも好きだが「やはり生でなければ」と思った。
コントラバスは一本だが、豊かな低音でアンサンブルを支えていた。
モーツァルトのセレナーデ第13番の一楽章が終わると、拍手があったが、これは聴衆が感動して思わず出たと思った。
五人の弦楽で、もうオーケストラになっていた。
カラヤンがオーケストラを指揮するときに「室内楽のように弾け」と言ったそうだが、このような弦楽のチームがいくつか集まればすばらしいオーケストラになるだろう。
プログラムはおなじみのものだが、終わりまで飽きさせない演奏で拍手もなかなか鳴りやまなかった。

クラリネット五重奏曲は、シュミードルの手慣れた技と柔らかい音色が弦楽と非常によく解け合い、とかくクラリネットばかりが目立ちすぎの演奏もあるが、今回の演奏会ではほどよくバランスがとれていた。
時に奇をてらったようなところもなく、音楽が自然に流れた。

ヨハンシュトラウスUの「春の声」になるとファゴットとホルン、コントラバスが加わり(つまり八人全員)、アンサンブルに厚みが出て、いっそう豊かな響きになった。

ホルンはいつも聴いているホルンと違って(つまりウインナホルン)で、この音を聴くと、常日頃聴いているホルンが「金管楽器」という感じがした。
時折響くロングトーンだけでも感動させられる。
ホルン一本でも、倍音が豊かなので、足りないという感じはしなかった。

久しぶりに夢心地の演奏に、幸せなひとときを過ごせた。

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