2008年02月16日

ピアノ協奏曲 U

前回、グリーグとシューマンの協奏曲を取り上げだが、これらのカップリングはレコード商戦としても成功したということで、代表格になったという面もある。

しかし、ピアノ協奏曲の傑作はこれだけでなく、他にも取り上げなければ片手落ちという感じがする。

今回とりあげたのは、チャイコフスキーピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調で、これはもうクラシックフアンおなじみの曲である。
初めて聴いたのは、高校生の頃だったと思う。
ドイツグラモフォン直輸入のレコードで、通常のレコード販売では、ジャケットからレコードを取り出せてしまうのだが、このレコードは密封してあって取り出すことはできなくなっていた。
商品であるからには、それであたりまえとも思うのだが。

レコードを買ってきて、自分で製作した貧弱なオーディオで聴いたのだが、その貧弱なオーディオでもドイツグラモフォンの直輸入盤は国内版とは明瞭に音の違いがわかった。

国内版は通常音が軽く、ピアノがアプライトのように聞こえてしまうものが多いが、直輸入盤はピアノの音の重量感が感じられる録音だった。

また、演奏がリヒテル/カラヤンでこの両雄の対決はどうなるかというのも興味があった。
アンサンブルでもそうだが、名演奏家の集まりが意外によくないというのが、しばしばクラシックフアンの話題になっていた。

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そうすると、カラヤン/リヒテルもどうなるか、吉と出るか凶と出るかは賭けのようなものだ。
実際、そういう思いでレコードをかけたのだが、演奏は両横綱がっぷり四つで互いにひくところなく火花を散らすような演奏だった。
だが、そういう演奏が喧嘩にならずすばらしい盛り上がりを見せ、わくわくする演奏を展開していた。

そういうわけで、このレコードは何度も聴いた。
この演奏を聴いていると、気持ちがスカッとしてストレスが解消される。

チャイコフスキーは、この曲を作曲した時、当時、師と仰いでいた著名なピアニスト、ニコライ・ルービンシュタインのところへ持って行ったところ「こんな曲、ピアノで弾けない」とバカにされ、チャイコフスキーは怒って楽譜を持ち帰ったという話も、このころ知った。

そのぐらい、ピアノ曲としては難曲なのだが、今ではごく当たり前のように演奏され、聴く方も当たり前のように聴いているのは時代の違いだろうか。

若干12歳のキーシンがカラヤンと共演したのにも驚いたのだが。

そういう思い出を引きずりながら、現在のCD発売はと調べてみると、やはりこのリヒテル/カラヤン/ウィーン交響楽団は名盤の誉れが高いらしい。

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2008年02月13日

オンド・マルトノ協奏曲

まず、オンド・マルトノという楽器の存在を知っている人がどのくらいいるのだろうかということに興味がある。
そして、この不思議な楽器の協奏曲ってあるのだろうかと考えた。

Ondes_martenot.jpg
そういうことだから、オンド・マルトノ協奏曲があるということで少し嬉しくなった。
オンド・マルトノという楽器を知った人はテルミンを想像するかも知れないが、テルミンとも関係があるが、オンド・マルトノテルミンとは別の楽器である。

オンド・マルトノ (Ondes Martenot) とは、フランス人電気技師モーリス・マルトノによって1928年に発明された、電気楽器および電子楽器の一種である。

鍵盤(英名キー key 、仏名クラヴィエ clavier )またはその下につけられたリボン(英名リボン ribbon 、仏名リュバン ruban )を用いて望む音高を指定しつつ、強弱を表現する特殊なスイッチ(英名タッチ touch 、仏名トゥッシュ touche )を押し込むことによって音を発することができる。多くの鍵盤型電子楽器がオルガンを模して作られ、両手の同時演奏や和音による複数の音を同時に発することができるのに対し、オンド・マルトノはヴァイオリンやチェロのような弦楽器における弓と弦をモデルとして開発され、基本的には単音のみの発音しかできない。

鍵盤とリボンによる2つの奏法、特にリボンを用いた鍵盤に制限されない自由な音高の演奏、トゥッシュと呼ばれる特殊なスイッチによる音の強弱における様々なアーティキュレーション表現、多彩な音色合成の変化、複数の特殊なスピーカーによる音響効果によって、様々な音を表現することが可能である。

発明された時期は古いが、フランスを中心に多くの作曲家がこの楽器を自分の作品に採用した。それらの中には近代音楽以降のクラシック音楽や現代音楽の重要レパートリーとなった曲も多く、現在も頻繁に演奏される。

本来は三極真空管を用いた発振回路で音を得るが、第7世代以降は集積回路を用いたモデルも製造された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

私がこの楽器に興味を持ったのはオリヴィエ・メシアンの
トゥランガリーラ交響曲を聴いてからである。
トゥランガリーラ交響曲自体おもしろい曲であるが、演奏時間が75分ほどあるので、聴くにはそれなりの心構えが必要である。









jolibe.jpg
さて、肝心のオンド・マルトノ協奏曲だが、エラート版の4枚組CDの中に収められている。作曲家はジョリヴェだが、この曲を聴いたことのある人はどれくらいいるだろうか、これも関心がある。
聴いたことのあるという人は、恐らく、相当のクラシック通だろう。

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2008年02月12日

ギター協奏曲

ロドリーゴ:アランフェス協奏曲

ギターは最も普及している楽器だそうだ。しかも、その普及率の一番高いのが日本だそうだ。

ギターは小さなオーケストラとも言われ、表現力の高い楽器である。
しかし、ギターの協奏曲となると少ない。
それは、音量が小さく、オーケストラとのバランスが難しいということもあるようだ。

だが、そういうギターのハンディを乗り越えたギター協奏曲の名曲がある。
それがロドリーゴ:アランフェス協奏曲である。
この曲、第2楽章は特に有名である。メロディーがとても美しい。これだけで、映画音楽に使えてしまう。

テデスコ:ギター協奏曲 ニ長調 作品99

マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコはギターの巨匠セゴビアのために曲を書いたことがあるそうだが、セゴビアはそれらの曲が気に入って、協奏曲を依頼して作曲されたのがギター協奏曲ニ長調である。

テデスコもオーケストラとのバランスに苦労したそうだが、セゴビアの助言により完成に至ったということである。

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さて、演奏だが、ジークフリート・ベーレント(ギター)、ラインハルト・ペータース指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏がたいへんよかった。録音もいい。
ソリストの腕は第一級で、対するベルリンフィルの演奏もさすがという感じがする。

実は、私はこのレコードをリサイクル・ショップで300円で買った。
大変に得をした気持ちになった。
1966年の録音とあるが、録音は古さを感じさせない。

ここに紹介しているのは、恐らく、このレコードのCD化と思われる。


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日本では村治佳織も有名だが、聞き比べもいいかも知れない。

HMVジャパン 

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2008年02月11日

チューバ協奏曲

tuba.gifチューバ協奏曲はヴォーン・ウィリアムズバス・テューバ協奏曲 ヘ短調が代表かと思う。

チューバという楽器は、金管楽器の最低音を受け持ち、縁の下の力持ちでもあるが、この楽器の可能性を驚くほど感じさせてくれた奏者がいる。

それは、ジョン・フレッチャーというロンドン交響楽団の首席奏者を務めた人だ。

ジョン・フレッチャー(John Fletcher, 1941年5月19日 - 1987年10月)は、イギリスのテューバ奏者である。テューバの世界的ソリストで、ヴォーン・ウィリアムズの協奏曲の名演奏者として知られた。イングランド北部リーズの出身で、ケンブリッジ大学にて自然科学を専攻し、卒業後の1964年にBBC交響楽団に入団した。その後、トランペット奏者のフィリップ・ジョーンズらと共にフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブル(PJBE)で活躍し、またロンドン交響楽団では首席テューバ奏者を務めた。1986年6月のPJBEの解散の後、他の若手団員らと共にロンドン・ブラスを結成するも、1987年10月に急逝した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

彼の音域はホルンの領域まで及び、チューバという楽器はこんなにいい音がするのだと再認識させてくれた。
彼の演奏を聴いてからは、オーケストラやアンサンブル、吹奏楽を聴くときもチューバの音色に注意するようになった。

ムスルグスキー〜ラベル編曲の組曲・展覧会の絵ではビードロ(牛車)はチューバのソロで書かれているが多くはユーフォニウムで演奏される。
それは、チューバでは難しいという理由と想像するが、私はまだチューバでのソロでは聴いたことがない。
一度、チューバで聴いてみたものだ。

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ジョン・フレッチャーは惜しくも亡くなってしまった。
だが、ヴォーン・ウィリアムズのバス・テューバ協奏曲 ヘ短調で録音を残しているので、これは彼の貴重な遺産とも言える。

バス・チューバと管弦楽のための協奏曲(Concerto for bass tuba and orchestra )は、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが1954年に作曲した作品で、チューバのための協奏曲としては最もよく演奏される作品である。ロンドン交響楽団の創立50周年祝賀コンサートのための委嘱作で、このオーケストラに献呈されている。初演は1954年6月13日、当時の首席チューバ奏者フィリップ・カテリネット(Philip Catelinet)の独奏、ジョン・バルビローリの指揮で、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおいて行われた。

第2楽章はチューバとピアノ用にも編曲されているが、これはユーフォニアム、ファゴットあるいはチェロとピアノでも演奏可能としている。

古典的な3楽章の構成であるが、全曲で約12分と短く、またソナタ形式の楽章がない。

第1楽章 アレグロ・モデラート
ヘ短調、4分の2拍子。三部形式。この楽章の旋律は全て五音音階によっている。
第2楽章 ロマンツァ アンダンテ・ソステヌート
ニ長調、4分の3拍子。三部形式であるが、中間部は最初の部分の変奏になっており、対立的な要素はない。
第3楽章 ロンド・アラ・テデスカ アレグロ
4分の3拍子。「ドイツ風ロンド」の副題通りロンド形式をとっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2008年02月10日

管弦楽のための協奏曲

管弦楽のための協奏曲と言えばバルトークです。
私はこの曲には思い出があります。
オーケストラで演奏するということになったとき、バルトークについて調べてみました。

こんなすごい作曲家が極貧にあえいでいたということが、強く印象に残っています。
そして、バルトークを救おうと委嘱されて完成した曲がこの管弦楽のための協奏曲であり、彼の代表作になったわけです。
バルトークには中国の不思議な役人という有名な曲もあります。

この曲は当時ボストン交響楽団の音楽監督だった指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーが、自身の音楽監督就任20周年を記念する作品として、また亡くなったナターリヤ夫人の追憶のための作品として、現代音楽の普及に努めるクーセヴィツキー財団からの委嘱としてバルトークに作曲を依頼した。几帳面だったバルトークは総譜の末尾に完成した日付または作曲期間・演奏時間等を記述する事が多いが、この作品でも出版譜の末尾に「1943年の8月15日から10月8日にかけて作曲」との記録が残されている。

アメリカへ移住したバルトークは、完全に創作の意欲を失っており、この委嘱が無かったら、弦楽四重奏曲第6番がバルトークの最後の作品になっていたであろうと考えられている。そもそもクーセヴィツキーの依頼自体が、当時健康状態の悪化で病院に入院し、ライフワークである民俗音楽の研究すら出来ず、経済的な困窮も相まって強いうつ状態にあったバルトークを励まそうと、バルトークがハンガリーから移住する手助けをしたフリッツ・ライナーやヨーゼフ・シゲティら仲間がクーセヴィツキーに提案して行われた、とも言われる。ブージー・アンド・ホークス社の現在の版の前書きによると、クーセヴィツキーは委嘱のためにバルトークの病室を訪れる際、当時としては破格の1000ドルの小切手を持参したという。

この委嘱によってバルトークは創作意欲を取り戻した。たった2ヶ月でこの作品を仕上げると、その後1945年に死去するまでこの曲以外にも『無伴奏ヴァイオリンソナタ』や『ピアノ協奏曲第3番』などの作品を残している。

なおこの曲の発想には、彼の楽譜を出版しているブージー・アンド・ホークス社の社主ラルフ・ホークスが1942年にバルトークに送った「バッハのブランデンブルク協奏曲集のような作品を書いてみたらどうでしょう」という書簡や、盟友コダーイの同名の作品(1939年作)の影響を指摘する声もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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参考演奏として買ったのが、ここに紹介しているCDで、ショルティ:シカゴ交響楽団の演奏には圧倒されます。
ショルティという指揮者は、アンサンブルをきちんとやる人で、気に入らないと入念にトレーニングをする人のようです。
そのせいか、メリハリのきいた演奏になっています。
ショルティ:シカゴ交響楽団の組み合わせは、相性がよく、ロンドンの優れた録音と相まって、よいCDを残したと思います。
シカゴ交響楽団の金管のすごさは、生演奏で聞くと度肝を抜かされます。
音がまっすぐ(微動だにしない)、すごい迫力、それでいてうるさくない。

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2008年02月09日

ティンパニ協奏曲

ティンパニ協奏曲って、そんな協奏曲あるの?
と言われそうですが、それがあるんですね。


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ゲオルク・ドルシェツキーという作曲家が6つのティンパニと管弦楽のための協奏曲という曲を書いています。

ゲオルク・ドルシェツキーはチェコで1745.04.07に生まれ、1819.06.21にハンガリーで亡くなっています。

実は、私はまだこの曲を聴いたことがありません。

CDを買って聴いてみようと思います。

timpani_purank.jpgまた、名曲だという話ですが、プーランク:オルガン,弦楽,ティンパニのための協奏曲ト短調 という曲もあります。

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2008年02月09日

ピアノ協奏曲

まだCDが発売されていない、レコードばかりの頃は、ピアノ協奏曲といえば、A面とB面でグリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54 が録音されているのが定番だった。

この2曲は、傑作であることはもちろん、クラシックになじみのない人にも親しみやすい。

グリーグはティンパニーのロールで始まりピアノが登場する。
シューマンは前奏のオーボエのソロがとても印象的で、ここのところだけ何回も聴いた覚えがある。
すばらしいメロディーである。
オーボエ吹きにとっても、わくわくするだろう。

この2曲は1枚のレコードに収録するのに好都合というだけでなく、次のような理由もある。

グリーグのピアノ協奏曲は、よくロベルト・シューマンのピアノ協奏曲と比較される。(同じCDに収められて売られていることもよくある。)これは、両者とも同じイ短調で書かれた曲で、始まりの部分や作風がよく似ていることなどによるが、実際、グリーグはシューマンのピアノ協奏曲を1858年にクララ・シューマンの演奏で聴いていて、それに大きく影響を受けている。

1870年にグリーグと会見したリストが、彼の持ってきた手稿譜を初見で弾いて、第3楽章のある部分について「これが本当の北欧だ!」と絶賛したというエピソードがある。

「グリーグの主題が、シューマンの主題と音程関係が反行形になっている」ということを、自作品内で再解釈した作曲家に中澤久長がいる。該当作品は「降り注ぐ粒子 第一番」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

比較的新しい演奏では、以前紹介したリーリャ・ジルベルシュテインの演奏を推薦したい。

名手たちによる演奏は数多く出ている。

しかし、ぜひ聴いてもらいたいと思うのは、33歳で亡くなってしまった不世出の天才、
リパッティの演奏だ。

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2008年02月08日

トロンボーン協奏曲

私は、トロンボーン協奏曲の代表は、リムスキーコルサコフの作曲したものと思うのだが、意外にCDがない。
売れないのだろうか?

原題はトロンボーンと吹奏楽のための協奏曲 変ロ長調とあるので、リムスキー・コルサコフが海軍士官として吹奏楽に関係していたことがもとになっているのかも知れない。







しかし、楽譜は出ているので、トロンボーンの人は挑戦してみてはどうだろう?






トロンボーンの協奏曲はめったに聴かないが、実は作品はたくさんある。

ヴァーゲンザイル:アルト・トロンボーン協奏曲(現存する最古のトロンボーン協奏曲だと考えられている。)
ダヴィッド:トロンボーン協奏曲 変ホ長調
リムスキー=コルサコフ:トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲
ミヒャエル・ハイドン:アルト・トロンボーン協奏曲ニ長調
レオポルト・モーツァルト:アルト・トロンボーン協奏曲ニ長調
デ=メイ:トロンボーン協奏曲「Tボーン・コンチェルト」
アッペルモント:トロンボーン協奏曲「カラーズ」
ブルジョワ:トロンボーン協奏曲
グレンダール:トロンボーン協奏曲
ライヒェ:トロンボーン協奏曲第2番イ長調
グラーフェ:トロンボーン協奏曲
モーティマー:トロンボーン協奏曲第3番「カリビアン協奏曲」
ホルスト:トロンボーンのための協奏的作品
トマジ:トロンボーン協奏曲
ラーション:トロンボーン協奏曲
エレビー:トロンボーン協奏曲
ロータ:トロンボーン協奏曲
ヴァン・デル・ロースト:トランペットとトロンボーンのための協奏曲
吉松隆:トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」
フリジェシュ・ヒダシュ:バス・トロンボーンとテナー・トロンボーンのための協奏曲「フロリダ・コンチェルト」
エワイゼン:バス・トロンボーン協奏曲
ウィリアムズ:バス・トロンボーン協奏曲
レベデフ:一楽章の協奏曲(バス・トロンボーンもしくはテューバで演奏される。)
ザクセ:トロンボーン協奏曲 ヘ長調(バス・トロンボーン)
シークマン:バス・トロンボーン協奏曲
ギルマン:小協奏曲「交響的断章」作品88(元はオルガン曲からの編曲作品だが、主要なレパートリーとして普及している。)
ミヨー:冬の小協奏曲


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2008年02月06日

ホルン協奏曲

ホルン協奏曲もモーツァルトで決まりですね。
そして、奏者も歴史的な名奏者、デニス・ブレインを聴かずして、ホルンを語るなかれですね。

horn_concert.jpg
デニス・ブレイン(Dennis Brain, 1921年5月17日 - 1957年9月1日)は死後の今にいたるも世界中で最も卓越したフレンチ・ホルン奏者として知られるイギリスのホルン奏者。

略歴
父オーブリー・ブレインは、BBC交響楽団の首席ホルン奏者としてロンドンの音楽界では著名な人物で、SP時代の録音で、ホルンの活躍する曲はほとんど、オーブリー・ブレインによるほどである。デニスは父の2番奏者として活動を始めた。1939年に録音されたモーツァルトのディヴェルティメント第17番の録音では、レナー弦楽四重奏団とブレイン父子の共演を聴くことができる。なお、ブレインの伯父アルフレッド・ブレインも父親の世代のプロのホルン奏者として活躍していた。
ブレインのソリストとしての最初の活動は、ブリテンの『テノールとホルンと弦楽器のためのセレナーデ』(Serenade for Tenor, Horn and Strings)の初演と録音である。この作品はブレインとピーター・ピアーズのために書かれたもので、その中でブレインはホルンの技術と表現の幅を示すことができた。
ブレインは21歳でシドニー・ビーア率いるナショナル交響楽団の主席奏者に指名された。そのときの録音、チャイコフスキーの第5交響曲やファリャの『三角帽子』(The Three-Cornered Hat)、ワーグナー の『ジークフリートのラインへの旅』(Siegfried’s Rhine Journey)で、ブレインの際立った音調を聞くことができる。
英国空軍に徴兵されたが、ピアニストのデニス・マシューズと競演したベートーヴェンのホルン・ソナタの有名な録音もあり、彼の演奏家としての地位は揺がなかった。
第二次世界大戦後、ブレインは二つの新しいオーケストラのホルンパートの主席奏者に招聘された。ウォルター・レッグが創立したフィルハーモニア管弦楽団とトーマス・ビーチャムが創立したロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団である。この兼務が可能だったのは、当時、ロンドンの多くのオーケストラは各演奏会で出演可能な演奏者の溜まり場を形成していたからであり、ブレインは双方の演奏会に毎回出演していたわけではなく、両方のオーケストラの録音時には出席するという実態であった。しかしながら、1954年4月には両方への所属が困難となり、ロイヤル・フィルを去った。
1957年8月、エジンバラ音楽祭からの帰路、トライアンフTR2に乗っていたブレインは交通事故で亡くなった。ブレインは車が好きで、譜面台には時々車雑誌が載っているほどだった。この音楽祭での彼の最終公演の一部はレコードに残されている。事故の翌日、ブレインはリヒャルト・シュトラウスのオペラ『カプリッチョ』(Capriccio)の録音のため演奏することになっており、事情を知らない人はサヴァリッシュ指揮で彼の演奏を聞けるものと信じて疑わなかった。プーランクのホルンとピアノのための『エレジー』(Elegy)は、ブレインを追悼して作曲されたものである。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

カラヤンが大変気に入っていたそうですが、わずか35歳で交通事故で亡くなってしまったのは大変に残念なことです。

モーツァルト以外では、リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲も有名で、父親がホルン奏者でもありました。
そのせいか、オーケストラのホルンパートも難しいようです。

のだめカンタービレにも出てきた「ティル・オイレンシュピーゲルのゆかいないたずら」の冒頭のソロはなかなか大変そうです。

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タグ:ホルン
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2008年02月05日

トランペット協奏曲

ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調

トランペット協奏曲の代表格は、ハイドンでもんくのないところだと思う。
ハイドンは友人のために作曲したとあるが、この協奏曲はトランペット吹きにとってはなかなか難しいようである。

《トランペット協奏曲(Concerto per il Clarino)変ホ長調》Hob.VIIe:1 は、ヨーゼフ・ハイドンが長年にわたる友人アントン・ヴァイディンガーのために作曲した作品。ちなみにハイドンの弟ミヒャエルもトランペット協奏曲を作曲している。

ヴァイディンガーは、すべての音域で半音階を演奏できるような有鍵トランペットの発明者であった。それ以前のトランペットは通常、バルブがなく、唇の圧力を変えることで辛うじて自然倍音を出せるにすぎなかった。これらの倍音は高音域に寄り集まっていたから、古い時代のトランペットは、非常に高い音域の旋律を奏でるしかなかったのである(たとえば《ブランデンブルク協奏曲 第2番》)。ハイドンの協奏曲では、以前より低い音域の旋律も要求されている。

盛期古典派音楽の時代、バルブを用いてトランペットの音域を拡張しようとする試みは、ヨーロッパ全土においてなされていたが、フルートのように音孔を穿ち、鍵盤を付けるというヴァイディンガーの発想は、どうしたものか不評であった。こんにち利用されるバルブ式トランペットが登場するのは、1830年代になってからである。

作品は以下の3つの楽章から成り、とりわけ両端楽章が名高い。

1.Allegro(変ホ長調、きわめて簡潔な協奏的ソナタ形式)
2.Andante(変イ長調)
3.Allegro (ロンド、フィナーレ。変ホ長調):4分の2拍子の溌剌とした曲想。

楽器編成は独奏トランペット、フルート・オーボエ・ファゴット・ホルン・トランペット各2、ティンパニ、弦五部
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より


ところで、おおすめのCDであるが、これは前出トランペット:ホーカン・ハーデンベルガー/ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズといきたい。

andore.jpgもちろん、モーリス・アンドレを忘れているわけではない。
モーリス・アンドレ以後の天才的奏者でという意味である。

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2008年02月04日

バスーン協奏曲

bassoon_concert.jpgバスーンの協奏曲もまたまたモーツァルトでしょうか?

自宅から大変なものが見つかってしまいました。
左の写真ですが、45回転のドーナッツ盤です。
「ドーナッツ盤て何のこと?」という人がいるかも知れませんね。
レコード盤で真ん中の穴の大きなやつです。

このドーナッツ盤が珍しいのではなくて、タイトルを見ると、

MOZART

CONCERTO IN B-FLAT FOR BASSOON AND ORCHESTRA K.191

ARTURO TOSCANINI and the NBC Symphony Orchestra

LENARD SHARROW,Bassoon


とあります。

つまり、

モーツァルト:バスーン協奏曲 変ロ長調
指揮:アルトゥール・トスカニーニ/NBC交響楽団
バスーン:レナード・シャロウ

と書いてあるのです。

何年か前にファゴット(バスーン)吹きに聞いたことがあるのですが、このレナード・シャロウという人は大変なバスーンの名手だそうです。

どういうわけか、私のうちにこういうレコードがありました。
もちろん、現在は入手できないでしょう。

でも、アマゾンで探しましたらCDがありました。

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2008年02月03日

クラリネット協奏曲

クラリネット協奏曲の定番もモーツァルトのクラリネット協奏曲イ長調K.622で決まりですね。
これについては、以前記述しました。

ド・ペイエの演奏には大変影響を受けました。

urahha.jpg
曲自体も名曲であり、著名なクラリネット奏者はほとんど録音していますから、代表的なレコードを挙げるには苦労します。
全て聴いてみたいですが、歴史的にも名高いレオポルド・ヴラッハは是非聴いておきたいですね。

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2008年02月02日

オーボエ協奏曲

オーボエ協奏曲も、モーツァルトのオーボエ協奏曲 ハ長調 K.314/285dで決まりでしょう。

人気ドラマ「のだめカンタービレ」でも演奏していました。

オーボエの名手としては、ハインツ・ホリガーがいますね。

horiger.jpg
ハインツ・ホリガー(Heinz Holliger, 1939年5月21日 - )はスイスのオーボエ奏者・指揮者、現代音楽の作曲家。


[編集] 経歴
スイスのランゲンタール出身。ベルン音楽院とバーゼル音楽院で音楽教育を受ける。シャンドール・ヴェレシュと、ピエール・ブーレーズに作曲を師事。

オーボエ演奏や楽曲解釈であまりにも有名なせいでその作曲家や指揮者、指導者としての注目度は一般的にはあまり高くないが、作曲者としては、自身の楽器であるオーボエのための作品はもとより、それ以外にも多くの優れた作品を書いている。また、ポーランドなど東欧の現代作曲家の作品なども積極的に紹介した。

オーボエのソリストとして、1959年にジュネーヴやミュンヘン国際コンクールで首位を獲得。国際的に名声ある演奏家であり、献呈されたオーボエ作品も数多い。

演奏家としてのレパートリーは、バロック音楽から現代音楽にまでわたる。ホリガー木管アンサンブルを主宰し、主にバロック音楽を録音した。1966年より、ドイツのフライブルク音楽高等学校(Musikhochschuele 日本の音楽大学に相当、同時期フルートのオーレル・ニコレも教授を務めている。)で教鞭を執っていた。また、ヨーロッパ室内管弦楽団を指揮してシェーンベルク作品集の録音も残している。ウルズラ夫人は著名なハープ奏者で、古楽器を用いたバロック音楽から、モダン・ハープによる近現代の音楽まで、広いレパートリーを持つ。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

余談ですが、オーボエは音が目立つので、音痴の奏者、センスのない奏者が入っていると、仲間は迷惑しますね。
もちろん、そういった人はプロにはなれませんが。
反対に、オーボエに一人うまい人がいると、アンサンブル全体にすごく寄与しますね。

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2008年02月01日

フルート協奏曲

管楽器の中で一番普及している楽器がフルートだそうだ。

他の管楽器に比べて、苦労が少ないこと、比較的安価な楽器でも始められるからだろうか。
リードがないというのも、オーボエなどと比べれば苦労は格段に少ない。

フルートは古くから、リコーダーやブロックフレーテの作品の流れを汲んで、作品は非常に多いような気がする。
現在使われている、金属製の楽器は歴史的に新しく、材質は金属でも木管楽器の仲間であるが、コンサートホールのような大きな演奏会で使うために音のよく通る現在の金属製の楽器が用いられるようになってきた。

ところで、フルート協奏曲の定番は何であろうか?

やはりモーツァルトか?

モーツァルトのフルート協奏曲には、

フルート協奏曲第1番ト長調K.313
フルート協奏曲第2番ニ長調K.314

の2曲があるが、第2番のニ長調の方は、同じく、モーツァルトのオーボエ協奏曲からの編曲である。
だから、そのことを知らない人は「あれ?」と思うかも知れない。

fl_cocert.jpg
モーツァルト自身は、フルートがあまり好きではなかったと言われている。
しかし、なぜ作曲したかというと、フルートを趣味としているあるお金持ちから依頼されて書いたと言うことである。

アマチュアだからやさしく書いてくれと言われたにもかかわらず、とてもアマチュアでは吹けたものではなかったこと、それにオーボエからの単なる編曲であったせいか、作曲料はもらえなかったということである。

しかし、好んで書いたわけではないのに、芸術的にすばらしいのは、さすがにモーツァルトと言うべきか。

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2008年01月31日

ピッコロ協奏曲

ヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲 ハ長調

ピッコロ協奏曲で最も有名なのは、ヴィヴァルディの協奏曲だろう。

もっとも、ヴィヴァルディの指定ではフラウティーノとなっており、これはソプラニーノリコーダーを指している。










ソプラニーノリコーダーで聴くなら、ミカラ・ペトリの演奏がいいと思う。












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2008年01月30日

ハープ協奏曲

ハープが欲しいなあと思うときが時々ある。
それは、アルペジオの時だ。ハープがないときはピアノで代用したりするが、やはりハープの方がと思うことはしばしばである。

昔、恩師に
「ハープだけはやめておけよ」
と言われたことがある。

これから先、音楽を続けるについて、何の楽器をと選択するとき、ハープは敬遠した方がいいという助言だった。

理由は、すごくお金がかかるらしいということだった。
楽器そのものも安くはないが、弦が高くて、弦が切れたりした場合、貧乏人では続かないということらしい。

それから、ハープをやる人はお金持ちの家とのイメージがついてしまった。
また、どういうわけか美人の女性が多いという気がする。
しかし、珍しく男の奏者を見たこともある。

お金持ちで育ちがいいので美人なのか、ハープという楽器が美人に向いているのかわからないが、ドビッシーなんかやるときには、よくハープが出てくる。

身近にハープという楽器がないせいか、ハープ協奏曲は少ないのだろうと思ったら、これが意外にたくさんある。
18世紀
ヘンデル - ハープ協奏曲変ロ長調Op.4-6
ディッタースドルフ - ハープ協奏曲イ長調
クルムフォルツ - ハープ協奏曲(6曲)
モーツァルト - フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299(297c)

19世紀
ボイエルデュー - ハープ協奏曲ハ長調
ボクサ - ハープ協奏曲(5曲)
ライネッケ - ハープ協奏曲ホ短調Op.182

20世紀以降
サン=サーンス - 演奏会用小品
ドビュッシー - 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
ピエルネ - ハープと管弦楽のための小協奏曲Op.39
ラヴェル - 序奏とアレグロ
グリエール - ハープ協奏曲変ホ長調 Op.74
ピツェッティ - ハープ協奏曲変ホ長調
ヴィラ=ロボス - ハープ協奏曲
ミヨー - ハープ協奏曲
タイユフェール - ハープ小協奏曲
ピストン - ハープと弦楽オーケストラのためのカプリッチョ
カステルヌオーヴォ=テデスコ - ハープと室内管弦楽のための小協奏曲
ロドリーゴ - セレナータ協奏曲、ヒラルダの調べ(セビーリャ幻想曲)
ジョリヴェ - ハープと室内管弦楽のための協奏曲
バディングス - ハープ協奏曲
トヴェイト - ハープ協奏曲第1番・第2番
コンスタンティネスク - ハープ協奏曲
フランセ - 詩的な遊戯、シャコンヌ、2つのハープと弦楽のための協奏曲
ヘンケマンス - ハープ協奏曲
ヒナステラ - ハープ協奏曲
ダマーズ - ハープと弦楽合奏のための小協奏曲
細川俊夫 - ハープ協奏曲「回帰」
西村朗 - ハープ協奏曲「風媒」
外山雄三 - ハープ協奏曲
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より


flute_harp.jpgこの中で、最も有名なのは、モーツァルトのK.299(297c)モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲だろう。

そして、演奏も昔から有名なのは、ランパル(Fl)とラスキーヌ(Hp)による演奏だろう。
レコードでは、モーツァルトのクラリネット協奏曲がカップリングされていたので、よく売れたということもあった。
クラリネットは、有名なジャック・ランスロ氏によるもので、CD化されたものも同じカップリングになっている。

よく「すり切れるぐらい聴きました」と言う人がいるが、私もそのうちに入るのかも知れない。
だが、最近はCDなので「すり切れるぐらい」はおかしいが、よく聴いたという意味では生きている言葉なのかも知れない。

モーツァルトは1778年にパリ滞在中、ギーヌ公アドリアン=ルイ・ド・ボニエール(Adrien-Louis de Bonnières)の娘の家庭教師を務めており、アマチュアのフルート奏者であったギーヌ公がハープを嗜む娘と共演できるような作品を所望したことがきっかけとなり、同年の春に本作が作曲された。モーツァルトは父レオポルトに宛てて、ギーヌ公がフルートを得意としており、姫君もなかなかハープが達者であると告げており、熱心に、意気揚々と作曲に取り掛かった。この最初の意気込みは、やがて期待外れに終わってしまう。ギーヌ公はモーツァルトに、レッスン料の半分しか支払わず、協奏曲に対しては一銭も出さないという始末であった[1][2]。レッスンが進むにつれて、今度はモーツァルトは父親宛てに、ギーヌ公女が「どこまでも莫迦で、しかも根っからの怠け者です」という愚痴を書き送っている。

いずれにせよ本作は、モーツァルトのこの上ない魅力だけでなく、その典雅な美しさをも証明しており、とりわけ第2楽章「アンダンティーノ」は、単独でも演奏されるほど非常に有名である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

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2008年01月29日

コントラバス協奏曲

ボッケリーニ:チェロとコントラバスのための協奏曲変ロ長調

コントラバスが独奏楽器かという疑問もあるかも知れない。
それは「あれで独奏ができるのか?」という想像からくるのかも知れない。

だが、独奏楽器かと感じさせるには、やはり奏者と作曲家がどれだけ関心を持つかということに関係してくる。

コントラバスをソロ楽器として、認識させることに貢献した人物としてドメニコ・ドラゴネッティを忘れてはいけない。

ドメニコ・ドラゴネッティ(Domenico Carlo Maria Dragonetti, 1763年4月9日 - 1846年4月16日)は、イタリアのコントラバス奏者、作曲家である。生まれて30年間を故郷で過ごし、喜劇オペラ、サン・マルコ寺院、ヴィチェンツァのグランド・オペラで働いた。その間に、彼の名は徐々にヨーロッパ全土にわたって知られるようになり、1794年のロシア皇帝から招待されるなどいくつかの招待を受けたが、彼はそれを断っている。結局、彼はロンドンの王立劇場オーケストラの一員となる誘いを受けて、残る生涯はかの地で暮らした。50年にわたり、王配アルバート公やリンスター公爵(Duke of Leinster)のような有力者が集まる社交パーティーや、ロンドン楽友協会(Royal Philharmonic Society)のコンサートなど、イギリス首都における音楽行事には欠かせない人物となった。彼はハイドンやベートーヴェンとも親交があり、ウィーンを何度か訪れ、彼らに コントラバスをソロ楽器として使う可能性を示している。それまでは、オーケストラの譜面ではチェロとコントラバスを同じパート譜にするのが普通だったが、ドラゴネッティの演奏技術の影響で、コントラバスのパート譜をチェロのパート譜とは別に変えるようになった。彼の名はまた、彼が生涯をかけて改良したドラゴネッティ弓を通じても今日に伝わっている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より



contrabass_cd.jpg
私は、ドラゴネッティのコントラバス協奏曲を生演奏で聴いたことがある。その時、録音させてもらったテープを持っているが、今となっては貴重品となった。
それ以来、コントラバスと言えばドラゴネッティという作曲家が印象づけられた。
発売されているCDを探したら、ドラゴネッティの曲は収録されているが、協奏曲は載っていなかった。

しかし、ボッケリーニという作曲家も父親が、チェロ・コントラバス奏者だったことから優れた作品を残している。

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2008年01月28日

チェロ協奏曲

ドボルザーク:チェロ協奏曲

rostropovich.jpg
チェロ協奏曲は筆頭にドボルザークで決まりではないでしょうか、ソリストは名手がたくさんいて、誰を挙げるかで困りますが、逆に絶対落とせないのが、ロストロポーヴィッチとカザルスではないでしょうか?

初めてロストロポーヴィッチの演奏を聴いた時は、本当に驚きました。神業ではないかと。
CDを探したら1枚残っているようで、これは早い者勝ちですね。



kazarus.jpg
一方、カザルスの演奏もCDが残り少ないので、貴重です。

この両者はどちらがと言うものではなく、どちらも巨匠の芸術というところでしょう。
二人の巨匠を聴かずして、チェロを語るなかれだと思います。





もう一人巨匠を落としていまして、申し訳ありません。深く、お詫びをいたします。

ピエール・フルニエ氏です。

fulunie_celo.jpg


(Pierre Fournier ,1906年6月24日 - 1986年1月8日)はフランスのチェロ奏者。気品のある容貌と優雅で洗練された演奏で「チェロの貴公子」と呼ばれた。独奏者として優れていただけでなく、世界的な名手たちとの室内楽を多く手がけた。親日家としても知られる。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より


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2008年01月26日

ヴィオラ協奏曲

ウォルトン:ヴィオラ協奏曲

まず、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』による解説を紹介する。
ヴィオラ協奏曲は、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲に比べるとマイナーである。

ヴィオラは管弦楽の中でそれほど音が目だつ楽器ではない。アルフレート・アインシュタインらは、協奏曲はソリストの超絶技巧を披露することがその第一義ではなく、独奏楽器と管弦楽との間の葛藤や解決が重要であると考えており、その意味においてヴィオラはピアノやヴァイオリンと比べて管弦楽と対等に渡り合うには音の浸透力が貧弱にすぎ、協奏曲の独奏楽器には適していない。

そして、ヴィオラ奏者の中には、もともとヴァイオリン奏者を目指していた人が後にヴィオラに転向したという人が多く、つい最近になるまでソリストに適した人材が相対的に少なかった、ということも注目すべきである。

しかし一方で、ウィリアム・ウォルトンは、20世紀のすぐれた演奏家のために重要なヴィオラ作品を作曲し、また、ライオネル・ターティスは、他の楽器のための作品をヴィオラ用に編曲している。(たとえばエドワード・エルガーのチェロ協奏曲など。)

vasyumeto_viola.jpg
ヴィオラはオーケストラにおいては、地味な役割をしているが、弦楽アンサンブルの充実した音作りには欠かせない。
一流と言われるオーケストラでは、ヴィオラがしっかりしているということも見逃せない。

オーケストラの響きの中では、目立たない音であるが、それだけに、どういう音がするのか知らない人もいる。
そこで、ヴィオラ協奏曲を聞いて、音を確認しておくのもよいだろう。

目立たない音ということは、聞いていて疲れない音であるとも言える。
この楽器の演奏を好む人は、クラシックフアンの中でもかなり「通」の人に属すると思う。

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バレンタインのチョコレートを探す。
posted by dolce at 18:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 協奏曲

2008年01月25日

ヴァイオリン協奏曲(3)

ラロ:スペイン交響曲

クラシックフアンではおなじみのヴァイオリン協奏曲である。

題名が交響曲となっているので、クラシックになじみのない人には「おや?」と思う人がいるかも知れない。

ヴァイオリン協奏曲には、たくさん名曲があるが、それらをすべて取り上げていると、オーケストラの楽器を一巡するのに時間がかかってしまうので、クラシック入門と思っている人を意識し、ある程度のところで他の楽器の協奏曲に移ろうと思う。

その前に、ラロ:スペイン交響曲もヴァイオリン協奏曲ですよと紹介したいと思った。
この曲の説明に関してはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の引用で紹介する。

ヴァイオリン協奏曲第2番《スペイン交響曲》作品21は、エドゥアール・ラロが1874年に、パブロ・デ・サラサーテのために作曲した作品。ラロの代表作と看做されている。ニ短調をとる。1875年2月にパリで初演された。19世紀から20世紀前半までは、第3楽章「間奏曲」をカットする習慣が続いたが、20世紀後半にメニューインなどが全曲演奏および全曲録音に着手してから、現在ではカットなしの演奏が一般化している。

交響曲と題され、5楽章からなるものの、実質的には、ヴァイオリン独奏と管弦楽のために作曲された、交響的協奏曲にほかならない。随所にスペイン的な主題が使われ、フランスにおけるスペイン趣味の流行の前触れを告げた。(本作の初演は、ビゼーの歌劇《カルメン》の初演に先立つこと実に1ヵ月であった。)

ヴァイオリン協奏曲と公称されたラロの作品は、《第1番 ヘ長調》作品20があり、交響曲と公称されたラロの作品はト短調の作品(作品番号なし)のみである。《スペイン交響曲》から13年後の、この《交響曲 ト短調》は独奏楽器を伴っておらず、トーマス・ビーチャムに愛されたものの、めったに上演も録音もされていない。

本作は以下の5楽章からなる。

1. Allegro non troppo
2. Scherzando: Allegro molto.
3. Intermezzo: Allegro non troppo.
4. Andante
5. Rondo: Allegro.



perlman.jpg
この曲を聴くには、名手パールマン(バレンボイム指揮、パリ管弦楽檀)の演奏があるがAmazonでは残り3点とある。









chon_ralo.jpg
他には、チョン・キョン・ファ(デュトワ指揮、モントリオール交響楽団)もいいと思う。

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posted by dolce at 21:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 協奏曲

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