2011年10月14日

クラリネットの音の録り方

PAを使うロックやジャズのコンサートでは、マイクを使わざるを得ない時がある。

クラリネットは音の出る場所がいろいろなので、マイクのセッテイングをどうしたらよいか困ることがある。
具体的には、指の動く側にマイクを置くか、ベルの開口部に置くか迷う。

そこで、クラリネット専用のマイクがないか探したところ、作っているメーカーを発見した。

ntm_mic2.jpg


写真の通りだが、2つのマイクを使って、これを合成し、マイク入力端子へセットするようになっている。

右の写真は実際に楽器を構えたところだが、背景の関係でちょっとわかりにくいかも知れない。

nmt_mic.jpg実際にPAにつないで演奏してみたところ、軽いので特に演奏しにくいということはなかった。
ホールや野外ステージではどんな風に聞こえるかわからないが、音響機器を通すことによって、生音が変化してしまうことはやむを得ない。

しかし、その変化が好ましいものであればよいわけで、そこはエフェクターでどのくらいコントロールできるかは、まだ試していない。

楽器は生音がいいのだが、店のステージやレストランで演奏する場合、騒音のレベルが高いので、PAをこのようなマイクを利用して使った方がよいかも知れない。

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2010年12月10日

リードミス

クラリネットを演奏中に発する「キャーッ」という音をリードミスと言っているらしいが、時にはプロもやってしまう。
防ぐ方法はと言うと、クラリネット奏法というブログで、大塚君が語っているので、そこも参考にしていただくということで、私は違った観点から対策を考えてみようと思う。

クラリネットという楽器は、他の楽器と違って奇数倍音列で音を作っているということが、この奇妙な音を発してしまう理由である。
つまり、フルートやサックスの運指がオクターブでほとんど同じに対し、クラリネットはそうなっていない。
クラリネットが高い音(クラリーノ音域)を出すために左手の親指で押すキーは、オクターブキーではない。正しくはレジスターキーと言う。
さらに上の倍音を出すためには、左手人差し指を開けることによって得られる(写真の矢印参照)。
Clarinet2ndregister.jpgその倍音関係は、かつて載せた音ものを再掲する。

キャーッという音は、いずれかの倍音が出ているのであって、これは時に必要な音である。
問題は意としない時に出るから始末が悪いのである。
別な言い方をすると、管楽器は自由自在に倍音をコントロールできる人が上手な奏者であるとも言える。

解放の音ソ(実音F)を出して、アンブシャーのくわえる位置を少しずつ深くしていくとキャーという音が出る位置がある。この音は加線二本のレ(実音C)である。
この音が出るか出ないかの位置を、アンブシャーとして保つのが、奏法のポイントでもある。

必要な時にこのキャーを使って高い方の音を出す。また、出したくないときに出さないが自在にできることが大切だが、出したくない時に出てしまう原因を列挙する。Cla7fingering.jpg

1.リードの原因・・・どうしても不均一な振動をし、倍音が出やすいリード

2.マウスピース・・・リードを均一に振動させないで、倍音が出やすいマウスピース

3.リードがマウスピースにきちんと固定できていない・・・どこかに隙間があったり、リガチャーの締める圧力が不均一

4.楽器のどこかに息漏れするところがある・・・これが倍音を出す(レジスターキーの役目をしてしまう)

5.アンブシャーが不安定・・・時として、倍音の出るくわえ方になる

リードミスに悩んでいる人は上記5点をチェックしてみる必要がある。
そして、原因になるリードやマウスピースは使わないことである。
少々不安定な吹き方をしても、キャーが出ないリードやマウスピースを使わないことである。

3はリガチャーが関係するのだが、これは決して強く締めろという意味ではないので注意(どこやらのコンクールで、審査員が「キャーの音の出る原因は、口の締めが弱いから」と言っていたが、全くのでたらめだから信用しないこと)。
リガチャーはむしろ強く締めすぎない方がよい。
リードが安定して固定されていない理由の一つに、リードの裏側が平でないことがあげられる。リードの裏は、耐水性の800番か1000番のサンドペーパーで平にしておくことをおすすめする。

4の楽器に漏れがあるについてだが、クラリネットは少々漏れがあっても鳴ってしまうので気がつかないことがある。
特に、厚すぎるリードで力を入れて吹くクセのある人は気がつかないことがある。
力まないと楽器が鳴らない感じがする場合は、どこか漏れていないか疑ってみる必要がある。
楽器に漏れがない場合は、楽器全体がよく共鳴してクラリネットらしい響きがするものである。

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posted by dolce at 18:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2010年10月20日

噛むのはよくない

クラリネットの話である。

昔、先生についていたころ「噛まない方がいい」と言われた。

「先生、それじゃあピッチ(音程)が下がってしまいます」

「ウーン、それでも噛まない方がいい」

「では、下がらないようにするにはどうしたらいいですか?」

「そうだな、奥歯を噛み締める」

と言われたことを覚えている。

今は、そうだなあと思う。

とにかく、噛むとろくなことはない。

でも、一旦、噛むクセをつけるとこれがなかなか直らない。
噛むクセがつくのは、厚すぎるリードのせい。

ほどよい厚さのリードを使って、極力噛まないようにする。
練習を怠ると、噛む傾向になる。
疲れてきても噛む方向にいく。

音程の悪い生徒をみていると、まずソルフェージュができていない。
楽器を道具のように操作するだけでなく、常に歌うことが大切だ。

音によって、噛み具合が違う。つまり、アンブシャーの圧力が一定でなく、噛んだり緩めたりしているので音程が悪くなる。
もう少しわかりやすく言うと、噛み易い音とそうでない音がある。
噛み易い音で、音程が高くなるのだ。

頻繁に噛んだり緩めたりしていたのでは、速いタンギングの連続する曲は吹けない。
例えば「クラリネット・ポルカ」がいい例。
変な噛みクセがつくと、この曲は吹けない。
肩の力を抜き、軽やかに吹かなければならない。
そういう意味では、奏法のテストによい曲だ。



噛み過ぎでないかどうかは、タルから上を抜いて吹いてみて、F#ぐらいの高さになるのが適当。
この方法で生徒にやらせてみると、たいてい半音ほど高い場合が多い。

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posted by dolce at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2010年10月19日

A、B♭

clarinet2.jpg

クラリネットのことである。
クラリネット奏者は、A、B♭セットで持っている。
吹奏楽専門の人は、B♭だけの人が多いかも知れない。
なぜ、クラリネット奏者が2本持っているのかということについては、以前にも触れたが、クラリネットは#が多い調になると、運指が難しくなると言われてきた。

確かに、替え指を考えないと、迷路で行き止まりになったような運指になってしまう場合がある。
特に小指の運指で、右のキーにしようか左のキーにしようか迷う場合がある。
ところが、通常のクラリネットは右にはあって左にはないキーがある。
下の写真を見ると、左小指のキーが4つ見える。これが普通のクラリネットである。
ClB.JPG

写真には写っていないが、右小指のキーには低音域のG#(inB♭)があるが、左にはない。
これで、運指に困ってしまう場合がある。

そこで、クランポンではある機種から左にもG#キーをつけた(下の写真)。
ClA.JPG

では、この方がいいのかと言うと、このキーをつけるかつけないかでは論争があったという。
確かに、左にもあるというのは合理的だが、あえて合理性を求めないという伝統のようなものがあって、改良には抵抗もあるというのが、音楽の世界というか、反対者もいるということだ。

ちなみに、私はこのキーは使わない。
将来、使うかも知れないが、今まで使おうと思ったことがないということだ。
そのため、どうしてもキーを滑らせる運指に出会うこともたびたびあった。
複雑になる運指のための解説本があったが、この指を滑らせるところで「ここで、指に鼻の油をつける」とまじめに書いてあった本がある。
試してみると、確かに滑りがよい。

今回、タイトルに「A、B♭」としたのは、今日のように編曲ものをよく演奏するようになった吹奏楽団では、A管もそろえた方がよいのではないかと思う。
運指がどうのこうのというより、その方が響きがしっくりすることがある。

もっとも、編曲で移調してしまう場合があるが、移調すると曲の感じが変わってしまうので、私は好まない。
吹奏楽といえども、原調でやってほしいと思う。

大阪市音楽団の木村吉宏 氏に聞くと、原調主義だと言われた。
それで、クラリネットはどうしていますかと聞くと、ウチはABCDEと持っていると言われた。
もちろんBはB♭管、EはE♭管という意味だ。

確かに、5本持っていると便利ではある。
E♭管のソロもけっこう出てくるし、マーラーではC管もある。
リヒャルト・シュトラウスのティルオイレンシュピーゲルでは、指定はD管だから、さらにD管をこの曲のために買うかどうかということである。

ところで、通常はA、B♭を使うことが多いが、ある人が

「練習は、A、B♭、どちらでやるのがいいですか?」

と質問していた。

なるほど、と思って、先生の答えに注目していたら

「A管でやるのがよろしい」

ということだった。

理由を聞くところまで注意していなかったが、A管の方がやや鳴りにくいし、それだけ抵抗も大きい。楽器も半音低くなるだけ大きくなるので、A管で練習しておけば、B管が楽に感じるだろう。

でも、この持ち替えを嫌がる奏者もいて、一本で何でも吹いてしまう奏者もいるようだ。

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posted by dolce at 20:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2010年10月18日

楽器が鳴らない !

ケースからクラリネットを取り出し、いつものように、リードを選び試奏をする。

「あれ、鳴らないなあ」

抵抗も大きい。

こんな時は、リードを疑う。
鳴らないリードなんだと思う。

鳴らないのは、リードだけのせいではない。
自分の体調というのもある。

リードをあれこれ換えてみても、顕著に改善されない場合

「きっと、今日は体調がよくないんだろう。やっぱり、練習は毎日が大切だなあ」

なんて考える。

しかし、クラリネットには落とし穴がある。
オーボエやサックスなどの円錐管楽器では、少しでも漏れがあれば全く鳴らなくなる。
それが、クラリネットの場合は、少々の漏れがあっても鳴ってしまうのだ。
Clarinet101018_2.JPG中高生の楽器を見て、よくあるケースは左の写真、通常「ラ」の指使いの時左手の人差し指で押さえるキーの上にあるネジをいっぱいに締めてしまって、タンポが浮いている場合である。

時々は、各所のネジを点検する必要があるが、この場所に限っていっぱいに締めてしまってはいけない。ほんの少し隙間があるのが正しい。
締めすぎで、完全にタンポが浮いてしまっている場合は鳴らないが、接触はしているが密閉状態ではないという場合、楽器の鳴りが悪く、管全体が共鳴しない。

ここまでで、楽器が鳴らない原因をまとめてみる。

1.吹き方が悪い
2.リードが悪い
3.楽器が悪い

この3つのどれが原因かを特定するのは、初心者では難しい。
クラリネットの先生なら、すぐに特定できることであるが、中高の場合、指導者がクラリネットについて詳しいがどうか?

クラリネットの先生なら、まず吹いてみる。
そして特定していく。

だが、最近では生徒の楽器を吹いてみることができない学校があるのは、厄介である。
しかも、不必要に厚いリードで強引に楽器を吹くので、効率的に楽器が鳴っているかどうか判定しにくい。
クラリネットはすごく力を入れて吹くものだと、誤解している生徒も多いようだ。

音を出すだけで精一杯、ガチガチに力が入っている状態では、すでにその時点で音楽ができないように閉ざしているようなものだ。
ピアノでも、手指に、音を出す前から力が入っていては音楽ができないのと同じである。

私は、ある時期からソロが多くなったので、楽器が鳴らない、故障では大変なことになるので、楽器の点検はよくやっている。
しかし、今回は見落としていたところがあった。

「どうも、これは本来の響きではない」

Clarinet101018.JPGと感じていたので、念入りに点検した。
そうしたら、ある箇所のタンポに異常が見られた。
タンポを覆っているスキンに筋がうっすら入っているのを発見した。

吹いてみて、本来の響きではないと感じたら、上管でも下管でもジョイントからはずして、音の出口をふさいで吸ってみる。
吹くのではなく、吸うというところが大切。
その時、吸いつく感じがないのは、どこかに漏れがある。

今回は、タンポを交換して吸ってみた。
吸いつく感じがして、これでよしと感じた。

リードをつけて鳴らしてみると、これぞ本来の響きという感じになった。

日頃、むやみに力を入れて吹いている習慣があると、以上は発見しにくいので、クラリネットもエコを頭に入れて、最小限の力で最大限の音を出すことに心がけたいものだ。



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posted by dolce at 15:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2010年07月15日

クラリネット管の伝送周波数特性

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クラリネットの音響特性は、閉管、円筒管という管体の特徴から倍音列が奇数倍音列になるという説明は、以前、真空管アンプは音が良いか?(5)クラリネット(7)において行った。

ところが、頭の硬い人が人がいて、物理的構造から生ずる倍音の生成と、クラリネットを実際に鳴らした時の五線譜上の説明だけでは理解できないという人がいるので、ここに、音楽之友社刊「楽器の音響学」(安藤由典・著)の資料を参照させていただき、実験の結果を掲載させていただくことにする。

clarinet_densotokusei.jpg


[引用]
クラリネット管の音響特性については、最近、日本楽器製造(株)の、永井、加藤、村上の三氏が、綿密な解析を行った。研究の主眼は、次項に関する音程に関する点とみられるが、クラリネット管の伝送特性の計算と実測もその一環として行なっている。
上図は指穴全閉の場合の特性で、曲線は計算値、シンボルが実測値である。両者はよく一致しており、第1共振周波数(約150Hz)の2倍、4倍等の偶数倍周波数では、伝送特性曲線は全く谷となってなっていることが明らかに認められる。
このことから、クラリネットの倍音構造は、リード振動の形態のためではなく、管の伝送特性によるとしている。
posted by dolce at 17:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2010年03月24日

上級生になったんだから、もう一段階厚いリードを使いなさいだって?

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上級生になったんだから、もう一段階厚いリードにしなさいって指導する中学校の先生がいると聞いた。

その先生って、クラリネット吹く人なのだろうか?

また、クラリネットの先生で、そういう指導をする人がいるのだろうか?
もし、そういう人がいるとしたら、習う生徒は不幸と言うしかないだろう。

そう言えば、フルートでも間違った奏法を習って悪い癖をつけた中学生がいた。
月謝まで払って間違ったことを習ってくるのだから、悲劇である。
フルートの頭部管は、主管に刺す時、全部入れてはいけないのに全部差し込んだ状態で教わっていた。
頭部管と主管の角度もいいかげんで、ひどい音程で吹いていた。
あとで分かったことだが、教えたのはピアノの先生だったらしい。

ピアノの先生がフルートを教えてはいけない、とは言わないが、自分が正しい奏法を教えているかどうか、責任を感じてほしい。
しかし、ピアノの先生なのに、音程の悪さに気づかないというのも変だ。

clarinet.jpgクラリネットの奏法にしても、厚いリードを使うほど良いなんて、まだクラリネットの奏法がよくわかっていない何十年も前の悪い伝統を引き継がないでほしいと思う。

一度、先生もクラリネット教室に通ってみたらどうだろう?
実際、そう教えられていた生徒の指導を依頼されたことがあるが、肩も口も腕も相当に力が入っていた。

その力を抜くのに相当時間がかかった。
不必要に厚いリードを使っていたので、音を出す時、息漏れの音がすごかった。

クラリネットで最も響きが悪いと言われる喉音はほとんど、息だけの音で実用にならなかった。
どの音もむらなく鳴らなければ、ソロはできない。

やっと軽く吹けるようになったと思ったら、楽器もよく響くようになった。
親が演奏会に聞きに行ったら「うちの子の音、よく聞こえました」と言っていた。

吹奏楽を教えている先生の中には、閉鎖的な人がいて、そういう人は鎖国政策をとっている。
そのため、その部はどんどん時代遅れになっていく。
困ったことに、中学生は案外保守的なところもあって「先生が言われたんだから」とその時代遅れをかたくなに守っている場合もある。

鎖国を解いて、新しい文明を取り入れるようにしてもらいたいものだ。
posted by dolce at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2010年03月22日

ドイツ製クラリネットだって?

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「音楽をやっていらっしゃるんですか?」
「うちの子も吹奏楽部に入っていまして、先生からドイツ製のクラリネットを紹介していただいたんですよ」

得意そうにある主婦が語った。
すごい楽器を紹介してもらったと言わんばかりだった。

私は何とも言いようがなかったが

「本当にドイツ製なんですか?」

とだけ言った。

今頃、中学校の吹奏楽部で、ドイツ製のクラリネットを紹介する先生がいるのだろうか?

ドイツ製と言えば、ピンとくるのはエーラー式だが、いくらなんでも中学生にエーラー式をすすめる先生はいないだろう。

とすると、怪しいメーカーかという憶測をしたくなる。

日本に入ってくるドイツ製で、ベーム式のクラリネットを作っているメーカーはどこなんだろう?

フランスのC社の下位モデルはドイツで作られていると聞くが、それはドイツ製であっても、ドイツのクラリネットとは紹介しない。

気をつけなければいけないのは、楽器店によっては昔仕入れた変な楽器を処分に困って、何かの折に売りつけるというやつである。
そういう被害に遭ったのではなければいいですけどね。

もう一つ気をつけなければならないのは、指導者の立場としては、知らないものを紹介しないことだと思います。
クラリネットの先生が、吹奏楽部で始める生徒にドイツ製をすすめることはないと思うんですが。
posted by dolce at 12:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2009年11月28日

ニールセン クラリネット協奏曲

独奏:ザビーネ・マイヤー 指揮:サイモン・ラトル/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

YouTubeにアップされていましたが、著作権はクリアしているのかと思いました。

マイヤーのクラリネットはさすがだと思いました。




カール・ニールセン(またはニルセン、またはカルル・ネルセン、 Carl August Nielsen, 1865年6月9日 - 1931年10月3日)は、デンマークの作曲家である。

デンマークではもっとも有名な作曲家である。同国の作曲家にルドルフ・ニールセン( Ludolf Nielsen, 1876年1月29日 - 1939年)がいるが別人である。同年生まれの北欧の作曲家に、フィンランドのジャン・シベリウスがいる。(ちなみにマニャールは全く同じ日に生まれ、グラズノフやデュカスも同年生まれである。)

現在のデンマーク100クローネ紙幣にその肖像が描かれている。

代表曲に、6つの交響曲(特に第4番や第5番が有名。)、3つの協奏曲(これらの協奏曲はカール・ニールセン国際音楽コンクールで競われている。)、数多くの歌曲・合唱曲などがある。これらの歌曲・合唱曲は、今日もデンマークの学校や家庭などに広く普及し、歌われている。
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2009年11月13日

ウイーン・アカデミー式

ウイーン・フイルやウイーン八重奏団など、オーストリアのオーケストラを聴くと、ウインナホルンだけでなく、クラリネットの音がずいぶん違うと思う。

これは、かなり優れたオーディオ装置でもわかりにくいのだが、生演奏を聴くと明確にわかる。

それほど、オーディオのレベルはまだ生演奏にはほど遠い。

ウイーンフィルとベルリンフィルの違いはオーディオでもわかるが、微妙な音色の差はわかりにくい。

Viennese_horn.jpgウイーン八重奏団を聴くとよくわかるが、管楽器が弦楽器の邪魔をしない。

ホルンはウインナホルンという通常のホルンより、さらに長い管によって柔らかい音を出し、弦楽器の音色に溶け込みやすくなっている。

クラリネットも同様、ウイーン・アカデミー式により、フランスのベーム式と比べると柔らかい音色で弦楽器によく溶け込む。

ウィンナ・ホルン

ウィンナ・ホルンウィーン・フィルハーモニー管弦楽団では、ウィンナ・ホルン(ヴィーナー・ホルン)と呼ばれる伝統的なF管シングル・ホルンを原則として使用している。これは、ウィンナ・バルブ(あるいはダブルピストン・バルブ、プンペン式バルブ)と呼ばれる特殊な旧式のバルブを備えている。またナチュラルホルンのコール・ドルケストル(後述)と同様に、円形のボーゲンと呼ばれる独特のマウスパイプが装着されている。19世紀中頃から構造や形状が進化しておらず、一種の古楽器とみることができる。音色は暗く重く、より自然ホルンに近い。フォルテで音が楽に割れやすく、物理的な音量をあまり上げずにフォルテッシモのような響きを作ることができる。このため声を覆い隠さないオペラの伴奏に適している。F-シングルホルンであるため高音の倍音間隔が狭く、ミスを起こしやすい。
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウイーン・アカデミー式のクラリネットについては、
エーラー式 vs.ウィーン・アカデミー式どこが違うの?
と題して、詳しく説明されている方がいるので参照いただきたい。

私が、今回クラリネットの音色について書きたいと思ったのは、最近、音色や音の良さについて無関心な人が多くなったような気がするからである。

システムの違いもあるが、クラリネットにはいくつかの調の楽器がある。
最もよく使われているのは変ロ長調(B♭)の楽器だが、クラリネット奏者は通常イ長調(A)の楽器も持っている。
だから、ケースは二本入りでアタッシュケースのようである。

他の調のクラリネットもあって、これらはクラリネット属と称され、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にまとめてある。

いろいろな調のクラリネットがあるのは、音域の問題だけでなく、音色を作曲家が指定している場合がある。

ブラームスの五重奏曲はA管であるが、これをB♭で吹いたらなじまない気がする。
欲を言えば、さらに、エーラー式かウイーン・アカデミー式での演奏を聴きたい。

urahhaCl5.jpg名演の誉れ高いレオポルト・ウラッハはウイーンの伝統的なクラリネット奏者であり、ウイーン・アカデミー式を使っていた。

クラリネット吹きとしてはB♭、Aの二本は必須として、他に所持した方がよいのは、E♭で、ショスタコーピッチの交響曲5番、ラヴェルのダフニスとクロエ、リヒャルト・シュトラウスの英雄の生涯などでソロが出てくる。

リヒャルト・シュトラウスはティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずらではD管を指定しており、実際にD管の音色を意としたものだったようである。

tilloiren.jpgマーラーの交響曲では、時々inCで書かれていることがある。
これは、やはりマーラーがC管の音色を指定したということで、B♭管での代用には断固反対であったということである。

スメタナのモルダウは、出だしの部分はinCで書かれている。
C管を持っていない場合は、B♭管かA管かで迷うところであるが、私の先生は「本当はC管の方がいいんだよね」と言われた。

作曲家によっては、何管を使うかには感心がなく、すべて楽譜をinCで書く人もまれにいる。
そういえば、ヨハン・シュトラウスの美しく青きドナウはinCである。ヨハン・シュトラウスがどういう意図を持っていたか、私は知らないが、スメタナのモルダウでは、始めはC管なのに、あとでAもB♭も出てくる。

クラリネットは#が多くなると演奏が難しくなるという理由で、A管が作られたというのは事実のようだが、より重要なのは、やはり音色であると思う。

ブラームスの五重奏曲がA管であるのと同様、モーツァルトの五重奏、同じくモーツァルトの協奏曲ではA管の音色がふさわしい。

ウエーバーの協奏曲となると、その派手さからやはりB♭の音色だろう。







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2009年06月10日

ラプソディ イン ブルー

このたび、ちょっした会でラプソディー イン ブルーを演奏することになった。

冒頭が、有名なクラリネットのグリッサンドの出てくるソロだが、この奏法、ネットで検索するとたくさん出てくる。

その説明の中にも「ほんとかいな?」と思うものもある。
まあ、結局、自分で研究してやるしかないなと思った。

弦楽器やトロンボーンはグリッサンドに有利な楽器だと思うが、それに比べるとクラリネットでは完璧にできない難所がある。

リングキーのところを、指を徐々に滑らすところはいいのだが、トーンホールをタンポがカバーしているところは段差がついてしまう。

練習していると、どうしても完璧を求めるとなかなか納得がいかない。
いろいろCDを聞いてみると、第4線のD(実音C)からグリッサンドをかけている。
これが、当たり前になっているようだが、昔、始めから前部やっているレコードを聞いたような気がする。
録音がよくなくて、そのように聞こえたのか?

もっとも、作曲者のガーシュインは、はじめグリッサンドを書かなかったようである。
ところが、ある時、グリッサンドのうまい奏者がやっているのを聞いて、気に入って採用するようになったとか。

この曲、グロフェのオーケストラ版に編曲したものが、専ら演奏されるが、今回はオーケストラでの演奏ではなく、ピアノ伴奏との二人だ。

これはクラリネットがなかなか忙しい、また、どんどん転調するので、思ったより難しい。
でも、伴奏者がこの曲気に入ってどうしてもやりたいというので、こちらも半分意地でやることにする。

こういうのは、暗譜した方が良いのだろうが、怠け者の私にはできるかなってところ。

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2009年02月20日

高音域への移行練習

中学校や高校の生徒がクラリネットを吹いている姿は、楽器に噛みついて、大変力んでいるという状態が多い。

音楽を始める前から力が入っていては、柔軟に表情をつけた音楽を演奏することは難しい。
音を出すのが精一杯という状態になってしまう。

これも大勢で演奏しているからなんとかなっているのだろう。

クラリネットは音域が広く、低音から高音までほとんどの音域が利用される。
その、音域にによって奏法が極端に違ってはテンポの速い曲では演奏が難しくなる。

どの楽器においても言えることだが、上手な人は速い曲でも忙しそうには演奏していない。
それは、奏法が合理的であり、無駄な動きがない。
アンブシャーが極端に変わらないということである。

クラリネットおいては、高音域は口を締めまくって、力ずくで音を出している例も多い。
強く締めるあまり、ますます厚いリードへという方向になり、ますます演奏は硬直化する。

ここで、低音〜高音まで正しいアンブシャーで演奏できているかチェックする方法を紹介しよう。

clkoonikorensyu.gif

まず、上図の楽譜1をリラックスして吹いてみよう。
十分楽器を鳴らすことが大切である。

次に2、3の楽譜が紹介してあるが、基本的にこの2、3は1と同じ運指である

つまり、2、3は1の倍音である

運指の違いは、2ではレジスターキーを押すだけ3では、レジスターキーに加えて、左手の人差し指を上げる、または人差し指をリング上に置いておくということである。

2、3の音域は1と同じ感覚で演奏することが大切である。

改めて噛み直すことをしてはいけない。

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posted by dolce at 14:43 | Comment(5) | TrackBack(0) | クラリネット

2008年11月26日

スクールバンドに多い楽器の整備不良

kaeyubib.gif中高の学校へ行くと、楽器の整備不良で替え指が使えないという場面によく出会う。

譜例A、Bの出てくる楽曲を演奏する場合、指使いは「左手の人差し指」と「右手の人差し指」を使うべきである(譜例Bでは右手は中指を使う)。

ところが、上管と下巻のジョイントのキーにあるコルクが取れてしまっているか、薄くなっていてこの替え指が使えない状態になっている場合が非常に多い。

この部分が故障のまま使っているということは、この替え指は使っていないということであり、スムースなスラーを演奏することはできない。
もっとも、スラーでなくても、こういう音の連携はこの替え指を使うべきである。

cljoint2.jpgある人が「替え指をたくさん知っているバンドは上手だ」と言ったが、クラリネットの演奏レベルにおいても、ここに挙げた替え指の例はごく初歩の段階であるから、この替え指が使えない状態の楽器を使っているということは、それなりの演奏レベルだということになる。にほんブログ村 クラシックブグへ
cljoint3.jpg
posted by dolce at 19:34 | Comment(3) | TrackBack(0) | クラリネット

2008年10月16日

厚すぎるリードの弊害

reed.jpgリードは厚いほどよいと思っている人もいるようで、この話を聞くとすごく昔のことを思い出す。

クラリネットの正しい奏法が普及していなかった昔では、外国のオーケストラの奏者が顔を真っ赤にして吹くのを見て、すごく厚いリードを使っているのだと錯覚した人もいたようだ。

そして、厚いリードを使っているのが自慢という時代もあった。
しかし、今日、そんなことを考えている人は前近代的な部類に入るのだろうと思う。

吹奏楽が盛んな日本だが、意外と正しい奏法が普及していないと感ずることがあって「そんなことやっているの?」と驚くことがある。

アメリカでは吹奏楽の指導者になるのは、そんなに容易なことではないと聞いたことがある。
指導者となるには、一応、ほとんどの楽器は経験するという。
ということは、アメリカの吹奏楽指導者は大体、すべての楽器について基本は押さえているとも考えられる。

一方、日本では事情が違うので、指導者によってはほとんどあるいは全くと言ってよいほど無知な楽器がある。

クラリネットにおいては、盛んに厚いリードを生徒にすすめる指導者は、その生徒のクラリネット奏法の将来をつぶしてしまうことにもなりかねない。

吹奏楽のよいところは、多少技術が未熟であっても参加できるということがあると思うが、これには弊害がないわけでもない。

不完全でも大勢が集まればなんとかなるということは、それを続けている限り、独り立ちができないということでもある。

私の考えでは、縁あってクラリネットを始めたならそれが一生の友となり、豊かな人生を送る一助であって欲しいと思う。
それには、次第に自立できる演奏者という方向で、指導者も考えてやるのがよいと思う。

とかくうるさくなりがちの吹奏楽に浸かっていると、よく鳴らない音、不得意な音はそのままで、何年経っても音階がまともでない状態が続く。
その途中で学校を卒業したりして、1人では何もできない状態で放り出されたような状態になる。

厚すぎるリードの弊害というタイトルだったが、これはそのリードでクラリネットの音域の音をすべてムラなく鳴らせることができますか?ということである。

ある音は、ほとんど風音で使い物にならないなんてことはありませんか?ということである。

音楽をする素材としての音は粒が揃っていなければならない。
でなければ独奏はムリでしょう。

あるいは、そのリードで何分吹けますか?ということも考えてみる必要がある。
奏者としては、協奏曲1曲が吹けるだけの耐久力が必要だということを以前述べたことがある。

まあ、誰でもがそう簡単に協奏曲を吹けるわけではないが、そういう方向で練習を考えていくのがよいと、私は思っている。

厚すぎるリードを使う弊害は、どんどん口を締める方向に行くということだ。
これは楽器がどんどん共鳴しない方向に行くということだ。
また、厚いリードを使っているときは、腕や体に力が入る。

音楽をする前に余分な力が入っていたら、良い演奏はできない。
だいたい、厚すぎるリードでは楽器を鳴らすだけが精一杯となり、柔軟な表現ができなくなる。

私はリードは薄いほどよいとも言わない
薄い音でよいとも言わない。

ある先生は「いかに薄いリードで厚い音を出すかだ」とも言った。
なるほどうまい表現だと思った。

大切なことは楽器を共鳴させることであり、厚いリードが共鳴するという錯覚に陥らないことだと思う。
Cla3.gif
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posted by dolce at 11:10 | Comment(9) | TrackBack(0) | クラリネット

2008年01月11日

クラリネットはなぜ楽器を持ち替えるのか?

「のだめカンタービレ」の人気で、クラシックフアンが増えたと聞きました。
それで、さらにオーケストラを聴く楽しみが少しでも増えたらと思って、雑学を投稿します。

Cla.gifオーケストラを聴いていると、クラリネットが演奏の途中で楽器を持ち替えている場合があります。

これは、楽譜に持ち替えの指示が書いてあるからです。
なぜ、そんな指示が書いてあるのかというと、オーケストラでは、吹奏楽で使っているB♭(変ロ長調)の管だけではなく、A(イ長調)の楽器も使うからです。

では、なぜわざわざそんなことをするのでしょうか?

その理由は、2つあります。

1.クラリネットは#の多い曲になると演奏が難しくなるため、#を少なくするため。

2.作曲家がそのクラリネットの音色を要求している。

B♭管とA管は半音だけ音の高さが違って、A管は管長がわずかに長くできています。
だから、離れてみると同じ楽器のように見えますが、違う楽器と持ち替えていることになります。

オーケストラの曲では、結構、持ち替える曲が多いので、クラリネット奏者はB♭とAとを2本ペアで、ケースに入れて持っています。

この2種類の楽器は音の高さが半音違うだけでなく、音色も違っています。
B♭管は明るい傾向に対して、A管は少し地味な音というか、音楽の解説書などには「牧歌的」と書いてあるものもあります。

通常はこの2種類でこと足りますが、実はたまにE♭管を必要とすることもあります。
これはかなり小さな楽器になりますので、遠くから見てもすぐわかります。
音色は鋭い音で、非常に目立ちます。

のだめカンタービレで、指揮者コンクールにリヒャルトシュトラウスの「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」が出てきましたが、この曲にもソロが出てきます。
ただ、リヒャルトシュトラウスはE♭管ではなくD管で書いています。

D管を必要とする曲は、おそらくこの曲だけでしょう。
だから、たいていの場合はE♭管で演奏しています。

スメタナの有名な曲「モルダウ」でははじめにC管で書かれています。
そしてA管もB♭管も必要とします。

作曲家によっては、B♭管A管の区別をせず、楽譜をinCで書く人もいますが、これは奏者にお任せということです。

しかし、Cで書いてあるから、いつもお任せとは限らず、作曲家がC管のクラリネットを要求している場合もあります。

C管を要求する作曲家で有名な人に、マーラーがいます。
マーラーの曲は途中で数小節だけCで書かれている場合がありますが、これをB♭管で演奏してはいけない(断固C管を要求した)と言ったそうです。
C管の場合はB♭かんよりより目立つ音になります。

というわけで、クラリネット奏者は、すべての要求に応えるためには、A、B♭、C、D、E♭と持たなければなりません。

それにバスクラリネットまでそろえるとなると6本必要ということですね。

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2007年09月19日

クラリネット(7)

倍音と運指

前回、クラリネットの7つの基本的な運指と、倍音の関係について説明した。
管楽器は倍音を利用して、広い音域を確保している。
だから、倍音をいかに自在にコントロールできるかが、演奏技術の高さに大きく影響する。
クラリネットが、一番倍音を多用する音域が、前回示した7つの基本的な運指なのである。

今回は、その他の運指と音域の関係についても述べてみることにする。

ClaBaion1.jpg左の楽譜に示す音域では、それぞれの小節に表す音が倍音である。レジスターキーを押す(開口する)ことにより、上の倍音が出る。理論的にはさらに上の倍音も考えられるが、通常の演奏においては、この音域ではこれだけが使われる。


ClaBaion2.jpg同様に、左に示す、音域で演奏に使われる倍音はこれだけである。





ClaBaion32.jpg右に示す楽譜の音域においては、通常の演奏においては倍音は使われない。


次に、倍音のコントロールの巧みさが試される譜例を示す。
有名な、モーツァルトのクラリネット五重奏曲の一部分である。
これがスムースに演奏できれば、倍音のコントロールがうまくできていると思われる。

mozart5.jpg


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2007年09月18日

クラリネット(6)

基本的な7つの運指

管楽器を練習するにあたっては、倍音を考えると、合理的な練習ができる。
Cla7fingering.jpgクラリネットの場合、まず7つの基本的な運指がある。図の楽譜のように、各小節の3つの音は同じ運指と考えてよい。
ただ、1つだけ違うのは、すぐ上の倍音を出すのに、クラリネットはレジスターキーを押す(左手親指)。さらに上の3つめの倍音を出すためには、左手人差し指を開けるか、トーンホールに半分ぐらい乗せておく。P〜PPで演奏する場合は人差し指を穴に半分ぐらい乗せておいた方が安定する。

一番下の音を鳴らして、レジスターキー、左手人差し指と順に開けて、倍音が出るか試してみるとよい。うまく出るようなら、アンブシュアのコントロールはうまくできているといってよいだろう。

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2007年09月17日

クラリネット(5)

アンブシュア

ReedPoint.gifクラリネットのアンブシュアで大切なことは「噛みすぎない」ということで、タルから上の部分だけで吹いてみてF#ぐらいの高さがベストであるということを述べた。

今回は、マウスピースをくわえる深さについて述べよう。
くわえ方については、通常、上の歯は直接マウスピースに当てるが、下の歯は唇をややかぶせて、唇がリードに当たることになる。
この時、下の唇とリードに当たる場所が重要である。
ロングトーンで、クラリネットの解放音G(実音F)を鳴らしながら、くわえる深さを、ごく浅い位置から少しずつ深くしていくと、急に12度上の倍音D(実音C)が鳴る。
ClaBaion.jpgこの少し手前が通常のポイントとして、良い場所である。良い場所であるというのは、演奏中にこのポイントは微妙にずれるわけで、ほとんど無意識にずらすことができるように柔軟にしておかなければならない。

上の歯が固定されているのに対し、下の唇はポイントが柔軟に動かせることが大切ということである。

少しずつ深くくわえていくとき、どうしても倍音が出ない場合は、上の歯の位置が深すぎるのが原因と思われる。
マウスピースは上の歯の位置より、下の唇の位置が深くなければならない。
これは、下の唇、あごを無理に突き出すのではなく、立った姿勢に対し、体より楽器が40度ぐらいの傾きでくわえれば、くわえる角度も大体よい位置になるはずである。

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posted by dolce at 23:20 | Comment(1) | TrackBack(0) | クラリネット

2007年09月15日

クラリネット(4)

タンギング

クラリネットはタンギングの難しい楽器である。
また、中高では正しいタンギングを教わっていない場合も多い。

タンギングの練習というと、下の1図のような楽譜を提示して、練習せよという場合が多いかも知れない。これは、全く練習にならないとは言わないが、合理的な練習であるとも言えない。
また、なぜ下の楽譜の音で練習するのかも、根拠がわからない。

tangingp.gif


それでは、タンギングの練習としてはどのような練習がよいのだろうか?
2図の楽譜を見ていただきたい。
図の□の部分はリードから舌を離している時間で、■の部分は舌をリードにつけている時間である。
舌をリードにつけているときは、若干、舌もピリッとする。つまり舌とリードとが一緒に振動している。
□と■を繰り返している間は息を止めてはならない。ロングトーンと同じ状態で息を出し続けること。
tanging.gif


練習する音は、2図のように最低音から始めて、次第に高い音に移っていく。理由は高い音ほど難しいからである。
この練習はタンギングの状態を、スローモーションでやっているのと同じである。
このタンギングのスローモーションができないということは、タンギングが正しくできていないということである。
地味な練習であるが、この練習を少しずつでよいから、日課として行えば、タンギングが上達することは間違いない。
必ず低い音から高い音へ練習することと、アンブシュアーを動かさないようにすること、息はロングトーンと同じ状態になるように出し続けることである。

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posted by dolce at 13:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラリネット

2007年09月14日

クラリネット(3)

楽器を習うとき、どうしてもやりやすいところ鳴らしやすいところばかりを練習してしまうことが多い。
それで、結果的に技術の偏りとなり、得意なところと不得意なところができてしまう。

また、それはいつまで経っても、一人で一曲を満足に演奏できないことになる。
特に吹奏楽は、クラリネットが多いこと、他の管楽器も多いことがあって、不得意なところは満足にできなくても、全体として曲ができていればそれで済んでしまう。
これは、吹奏楽が初心者でも演奏の仲間に入れるという良さでもあるが、同時にいつまで経っても一人前の奏者として独立できないことにもつながっている。

下の楽譜は、ビゼーの組曲「カルメン」のクラリネットの部分である。オーケストラでは通常、クラリネットは二人で1番と2番を受け持っている。
つまり、ひとり1パートであり、下の楽譜は1番の楽譜である。
クラリネットは真ん中の音域が難しいと言ったが、図のA、B、Cの部分は特に難しい。
難しい理由は、指使いと、クラリネットが最も響かない音域だからである。優秀な奏者はその困難さを感じさせず、指ももつれないで明瞭な音で鳴らすことができる。
そういう意味では、この楽譜はクラリネットの腕前をみるには都合のよい楽譜かも知れない。

carmen.gif

専門家に習っていない者は、またよけいな苦労をしている場合も多い。それは、図のA、Bのの部分は右手の指は全部押さえたままで演奏するのだが、そうしていない場合が多い。クラリネットではこの音域の上下繰り返しの場合は、ほとんどこのような運指をする。

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posted by dolce at 00:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | クラリネット

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