1.合理的な練習時間の設定ある中学校へ指導に行ったときのことである。
各クラス、帰りの会が終わると、生徒たちがバラバラと音楽室へ集まってくる。
すると、部長は全員が集まっただろうと思われる頃に「出席をとります」と言って、部員名簿を読み上げてチェックしていった。
そして、チェックが終わると、全員で練習場所の設定を始めた。
私はこれを見て、すぐにやり方を変えさせた。
(1)早く来た者から練習場所の設定をする
(2)出欠係は、席が埋まっているかどうかで出欠をチェックする
というふうに。
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時間は貴重だ時は金なり==============================
そこで、さらに具体的に時間の使い方を説明しよう。

人は
だんだん集まってくる。1人、2人、3人・・・と、
そこで、
1人ならどうするか?、2人ならどうするか、3人ならという考えに立つ。
1人なら教則本を2人、3人ならアンサンブルをと、全員が揃うまでの時間を有効に使う。
場合によっては、全員が揃わなくても、指導者は揃った者に合わせた練習をするということも考えられる。
もちろん、そのためには、指導者(指揮者)には、音楽を作る設計図が頭に入っていなければならない。
その設計図さえしっかりしていれば、全員いなくても練習はできる。
いや、
全員がいないので、かえって音がよくわかるということもある。
私が、しばしばおかしいなと思うことに、全員が揃わないと練習が開始できない指揮者がいることだ。
もっと変だと思うのは、全員か揃ったところで、いざ練習を始めると、一部のパートばかりの練習をして、休んでいる者が多いということだ。
2.パートリーダーが活躍しているか図を見ると「終わりの15分」というところがある。
ここは非常にたいせつなところだと私は思っている。
ここで、全体に関わる連絡を行った後、
パートごとのミーティングをやる。その時、パートリーダーが司会をする(リードする)。
ミーティングって何をやるの?答え→
何をやってもいい。大切なことは、パートリーダーを中心に、何かを話すことである。
何を話すかって?
わからなかったら、今日の練習で気づいたところ、反省でもよい。
一番の目的は、パートリーダーに
リーダーの自覚を持たせることである。そのことによって、パートリーダーに責任感が養われる。
そして、パートの連帯感が高まる。
話題は生活のことでもよい。
毎回、ミーティングがあるということで、パートリーダーは練習後何を言おうかと考えるようになる。
すると、練習中の音をよく聞こうという気持ちが高まる。
とりわけ、自分のパートの音には関心を持つようになる。
他のパートとの、よい意味での競争心も生まれる。
パートのミーティングの段階では、流れ解散でよい。
ここで、絶対に大切なことは、
指揮者は終わりの時間を厳守すること。図では、ミーティング後が最終的な終わりになっているが、訂正する。
「練習時間」という部分の厳守である。
終わりの時間を守らない指揮者は、メンバーから次第に嫌われる。
逆に1分でも早く終わる指揮者は、メンバーに快適さをもたらす。
だが、練習に夢中になっていると、つい時間オーバーということになりやすい。
その対策として、
時間係を作っておく。時間係は、学校なら、練習時間の終わりに近づいたら
「先生、時間です」と言わせる。
言われたら、
パタッと指揮棒を降ろそう。ちょっとしたことだが、そういうことが信頼感を生むもとである。

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posted by dolce at 20:37
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